本来優勝争いはどうなると書くべきところだが、優勝
候補は白鵬以外あげにくいのが現状である。ここ1年で
最後まで優勝争いをしたのは五月場所の稀勢の里、七月
場所の琴奨菊、九月場所の逸ノ城、十一月場所の鶴竜、
三月月場所の照ノ富士とめまぐるしく変わったが、共通
しているのはいずれも白鵬を追いかける展開だったこと
である。そして追いつけなかったことである。
五月場所は誰が白鵬と優勝争いをするか。期待したいのは
若手で伸び盛りの力士である。となると照ノ富士と逸ノ城
しかいない。彼らがどこまで期待に応えるか。大鵬は入幕
6場所後に優勝し、大関に昇進した。照ノ富士と逸ノ城
には気迫と地力で本気で優勝を目指してほしい。
あるメディアで「白鵬 今年限りで引退の衝撃情報」と
いう記事が出た。主なポイントとなる箇所は以下である。
1.三月場所照ノ富士とまわしの取り合いに負け、その
あげく負けたのが相当ショック
2、まわりが弱いから優勝しているが、バタバタした
相撲、小技の相撲が目立ってきた
3.審判部批判で記者とは冷たい関係、協会上層部を
敵にまわしてしまった。
4、国籍変更なしで親方の道がない以上相撲を取り続ける
メリットはない
と報じているのだ。
これが仮に的を得ているとしたら、敵は対戦相手ではなく、
自分の内面、気持ちの問題である。大相撲が100メートル
競技でいう9秒台でこれたのは白鵬の実績である。白鵬が
仮にいなくなれば、10秒台の優勝という見たくもない展開に
なる可能性がでてくる。
白鵬の精神力はそんなやわなものとは思わないが、ただ
親方への道を完全に閉ざされれば、一気に気力を失う
懸念がないとは言えない。すべては明日から始まる五月
場所の白鵬の相撲内容を直接目撃するしかない。
遠藤の相撲も注目である。三月場所負傷で休場し、五月
場所の出場が危ぶまれたが出場に踏み切った。ただ、
遠藤の稽古を見た方が異口同音に語るのは不安が残る点
である。出場すると決めた以上、途中休場する姿は見たく
ない。吉とでるか凶とでるか遠藤の大勝負が始まる。
記事をお読みいただきありがとうございます
よければこちらをクリックいただけると幸いです。”土俵の目撃者”
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑