大相撲

■夏4日目 逸ノ城改造論

2015年5月13日

この日最大の注目の取組は横綱・大関に関った取組では
ない。若さとパワーが激突する看板の好取組照ノ富士対
逸ノ城戦である。両力士の激突が序盤戦で早くも実現する
こととなった。両者の対戦はこれまで3度あり、水入り
2度を含め、いずれも長期戦になっていた。場所前「照ノ
富士7番勝負」で今度水入りになったら両者進歩なしと
書いてきた。では実際の対戦はどうなったか。

150513四日目幕内 751

照ノ富士、逸ノ城戦は立ち合いから照ノ富士が逸ノ城に
左上手を与えず一気に攻め込んで勝負を決めた。照ノ富士
が進歩をみせた一番である。この日横綱日馬富士はじめ、
3大関はいずれも敗れる結果となった。いずれも安定性に
欠ける相撲内容であった。いやおうなしに照ノ富士への
期待が大きくならざるを得ない。

150513四日目幕内 754

逸ノ城も期待できる逸材である。しかし、現在の逸ノ城
には対戦相手が怖がる要素がない。一番必要なのは立ち
合いから一気にもっていく爆発力である。高見山はつぼに
はまればよく横綱輪島を一気にもっていった。柏戸は
前褌を取って走り、相手を根こそぎもっていく破壊力が
あった。逸ノ城も体重を生かした脅威の立ち合いが不可欠
である。

150513四日目幕内 756
<照ノ富士に完敗した逸ノ城>

逸ノ城にさらに求められるのは太い腕によるかいなの返し
である。相手は浮き上がって反撃が難しくなる。大鵬は
かいなを返しただけでそのまますくい投げになるケースが
あり、よく決まった。逸ノ城はこの日、自分が取るべき
相撲を照ノ富士に取られた。今度は逆の相撲が取れるよう
右四つの型を身につけていただきたい。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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