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知られざる?大相撲

本場所を観戦していると様々な場面に出くわす。
1、幕下は通常塩はまかないが、まく時がある。それも
取組の途中からである。それはなぜか。
これは幕下以下の取組の進行が早いが、十両の土俵入りは
定刻からしか行わない。そのための時間調整である。それ
でも十両土俵入りまで時間が余ったときは「土俵入りの
準備ができますまでしばらくお待ちください」と場内
アナウンスが流れる。実は準備はできているが十両土俵
入りは定刻まで開始しない方針である。
150115五日目幕下 692
<十両土俵入り>
 
2.実は十両土俵入りの定刻が以前より早くなっている。
その理由は。
横綱が増えて横綱の土俵入りの時間が増えたからである。
なお、十両土俵入りの定刻は初日と千秋楽以外は同じで
ある。現在は午後2時15分である。鶴竜が横綱になる前は
午後2時20分であった。
3.十両の土俵入りの後に再び幕下の取組(5番)に
なるのはなぜか。
十両土俵入りは化粧まわしをつけているが、これを競技用
のまわしにかえなければならない。その時間が必要のため
である。幕内の土俵入りは横綱の土俵入りが終わってから
取組開始までしばらく間がある。
4.協会ご挨拶はなぜ十両取組の途中で行われるのか。
土俵に上がる力士が競技用まわしから土俵入りの化粧
まわしにかえる時間が必要だからである。現在、理事長と
小結以上の力士が土俵に上がるが、大関以上だったことも
あった。また現在はないが取締3人と力士が挨拶したことも
あった。戦前には力士も羽織袴で土俵にあがっている写真を
見かけることがある。
150111初日協会挨拶 017
<協会ご挨拶>
 
5.行司を見ていれば時間いっぱいかどうかがわかる。
仕切り制限時間いっぱいかどうかは呼び出しが立ちあがる
かどうかでわかる。ただ知人や隣人と話をしたり、トイレ
などから戻ってきて呼び出しの立ち上がりを見逃した
場合は行司を見ればわかる。仕切り制限時間前は行司は
片足を前に出す。これが仕切り制限時間後は両足を開く。
両足が開いていたら力士は立ち上がる。
150125千秋楽幕内 1006
<白鵬対鶴竜 一月場所千穐楽結びの一番 最後の仕切り>
 
6.本場所観戦でいまだ知らされていない情報がある。
それは何か。
当日の休場力士と千秋楽の三賞受賞力士の発表である。
これはそれほど手間のかかることではないので、協会は
ほかのサービス(和装dayやSNS登録プレゼントなど)より
優先的に取り組んでいただきたい。
大相撲の観戦はよく生の迫力というが、それはごく一部の
席だけである。筆者はそれよりもライブ感覚をあげたい。
実に様々な光景、声、応援などに遭遇する。なじみの方
との相撲談義も観戦の楽しみである。さあ、相撲を直接
見に行こう。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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