MENU

■春9日目 歴史から見た髷をつかんでの反則負け

勢対千代鳳戦で髷をつかんだとして物言いがつき、勢が
反則負けとなった。最近髷をつかんでの反則が目立つ
ようになった。横綱にさえあった。相撲規則の禁手には
取組に次の八つが禁じられ、使うと反則負けになる。
と記され、その中に相手の髪の毛を掴むこと書かれている。
以前は故意にという言葉があったが、最近なくなった
ことは相撲ファンならご存知であろう。

150316九日目幕内 156
<千代鳳対勢>

負けを承知で故意につかむ者はいない。また、故意か
否かは人の心の問題だから第3者が判断することは
難しい。だから故意にという言葉がはずされた。また、
髷をつかむことが勝負に直結しているにもかかわらず、
故意でないから髷をつかんでも勝ちということがあっては
ならない。

150316九日目幕内 174
<審判協議の結果勢の反則負け>

ところが、派手に髷をつかみながら勝った力士がいた。
1964(昭和39)年十一月場所12日目の海乃山対荒波戦で
ある。この一番荒波が3度立ちしぶったあと、ようやく
立ち上がった。突っ張り合いから押して出る海乃山を
荒波がはたいた。そのとき荒波の指が海乃山の髷にかかり、
2,3度引っ張って引き倒してしまった。元結が切れ、
ざんばら髪となった海乃山は髷をつかんだと訴えた。
しかし、行司の軍配は荒波にあがり、物言いがついた。
長い協議の結果軍配どおりになった。あれが反則負けに
ならないなら反則負けなど存在しないとまで批判された。
そして、このことが思わぬ結果を招いた。検査長(現在の
審判長)を務めていた勝負検査役代行が場所中謹慎処分に
なった。それなら荒波の反則負けにすべきではという声に
前例がないとして覆ることはなかった。
今なら文句なしに海乃山の勝ちだが、歴史のなかには
不合理な一面が必ずあるものだ。「故意に」が相撲規則
から消えたのはやむを得なかった。

いつもご愛読ありがとうございます
下部2カ所をクリックして応援してただければ幸いです
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑  

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

目次