●14勝1敗で6連覇、V34を達成した白鵬について
審判クレーム問題をきっかけに起きた白鵬とマスコミの
ぎくしゃくした関係は白鵬の相撲にどういう影響がでる
かが三月場所の見どころの1つだった。記者によっては
だんまり白鵬にストレスがたまるのでは、という見方を
していた。だが、白鵬はそんなやわな精神の持ち主では
なかった。
白鵬は日を追うごとに安定感を増していった。14日目の
稀勢の里戦は白鵬の変化と報じたメディアがあったが、
筆者はこの一戦を生で見たが、微塵も変化したように
見えなかった。むしろ、稀勢の里はあまりにももろすぎて
失望した。白鵬は14勝1敗で堂々の6連覇34回目の優勝を
達成した。
●13勝2敗で優勝争いをした照ノ富士に関して
照ノ富士が最後まで2敗で白鵬に食いついていった。照ノ
富士は脅威の強さをみせた。琴奨菊のまっこうからの
あたり、寄りを受けきった。豪栄道に両ざしになられても
堂々とわたりあって圧勝した。ハイライトは白鵬戦だった。
上手を与えず、白鵬に体勢を盛り返すスキをつくらせず
寄り切った。照ノ富士は13勝2敗の成績を一過性のものに
することなく、今後も優勝を目指して稽古に励んでほしい。
●ほかの横綱・大関をどうみたか
白鵬以外の横綱・大関は優勝争いがまったくできない。
それも三月場所に限ったことではない。高い給料、高い
地位にそぐわない横綱・大関は無用の長物である。
●ほかに目についた力士は
逸ノ城は横綱大関戦4勝2敗、関脇以下に5勝4敗で
9勝6敗だった。体を生かしたいい相撲もあったが、
単純に左上手を取りに行くだけの相変わらずの相撲も
あった。関脇以下に互角ではなく7勝2敗くらいの成績
を目指し、2ケタ勝利ができるようになることが先決で
ある。それには立ち合いから相手を圧倒する相撲をもっと
取る必要がある。
<逸ノ城、琴奨菊を圧倒>
●三賞について
殊勲・敢闘賞は照ノ富士で文句なしだが、相変わらず
技能賞がでないのがなんとも物足りない。技能なき
大相撲をファンはいつまで見せられるのだろうか。
●そのほか気がついたこと
幕下と十両の入れかえ戦が見ごたえあった。千秋楽は
十両東12枚目の阿炎6勝8敗と幕下西3枚目正代4勝
2敗の一番は阿炎が勝って十両残留を決定的にした。
余談だが、阿炎のご両親が正面最前列の椅子席で観戦
していたのでがっちり握手した。
また、新弟子で反り技の宇良が話題になるなど前相撲まで
注目された。土日、11日目から13日目まで満員札止めと
大盛況のうちに大阪場所は終わった。
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