大相撲

■初13日目 白鵬-稀勢の里戦を斬る

2015年1月24日

横綱同士の対戦は2敗日馬富士が鶴竜に敗れ、優勝は
白鵬が2敗の稀勢の里との直接対決で勝てば決定する
ことになった。2差あるから稀勢の里が緊張する要素は
ない。換言すればここ一番の弱さが出ることはないわけで
ある。そういうときの稀勢の里は危険な対戦相手となる。
150123十三日目幕内 1042
<白鵬-稀勢の里最初の一番 1>
 
白鵬は過去63連勝、43連勝と2度連勝を稀勢の里にストップ
されている。まさに痛恨の1敗である。しかし、今日の
白鵬は気合が違った。立ち合い出足鋭く、一気の速攻の
寄りで西土俵で稀勢の里を圧倒した。だが、上体が伸び
きって、勝負は微妙になった。
150123十三日目幕内 1043
<白鵬-稀勢の里最初の一番 2>
 
物言いがつき、協議は長引いた。この間館内は取り直し
コールが響いたが、同体という確信があったわけでは
ない。希望的な声に過ぎないが、その通りの結果になった。
だが、取り直しも攻めたのは白鵬であった。一瞬ひるんだ
瞬間があったが、組まずに押し立てた。
150123十三日目幕内 1089
<白鵬-稀勢の里取り直しの一番>
 
この2番、稀勢の里はほとんど何もできず完敗した。
白鵬が史上初の33回目の優勝を目指す充実感がその
まま勝負結果につながった。それにしても稀勢の里は
2番とって手も足も出なかった。稀勢の里の限界を見た
思いである。

焦点は白鵬が全勝優勝できるかどうかに移ってきた。
かつて大鵬は後輩横綱の北の富士、玉の海の全勝を
千秋楽でストップしてきた。北の富士、玉の海が全勝
優勝を達成できたのは大鵬引退後であった。日馬富士、
鶴竜に大鵬ほどの意地があるか、残り2日間を注視する。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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