三月場所、白鵬は１度もリードを許すことなく、34回目の
優勝を６連覇で達成した。白鵬30歳。大鵬が30歳のときは
年１回しか優勝できなく、時代は北の富士・玉の海に
移りつつあった。白鵬をおびやかす者はおらず、ケガ
らしいケガもなく、白鵬が置かれている立場は大鵬とは
まるで違う状況にあることがわかる。
千代の富士は30歳から18回優勝して、35歳を前にして
引退した。この間５連覇、４連覇を達成している。白鵬は
東京オリンピックまで取るとしたら35歳になっている。
旭天鵬や朝赤龍を見てもモンゴル出身力士は案外力士
生命が長いイメージをもつ。事実上の強制引退の朝青龍、
引退せざるを得なかった番外事情をもった旭鷲山は参考
にならない。
横綱休場が１度もない白鵬の時代は３年続くとみる。
３年間で白鵬は10回から14回の優勝の可能性がある。
白鵬を追いかけ、白鵬に代わって優勝を狙える力士は
今の横綱・大関ではない。新しい若い力である照ノ富士、
逸ノ城になる。
いや、年寄は日本国籍をもつ者だけに限るというのが
まかり通る限り、白鵬は40歳まで意地で現役を続ける
かもしれない。
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