大相撲

横綱昇進内規改造論

2016年4月5日

一月場所優勝した琴奨菊が、三月場所は綱挑戦場所に
なり、今度は三月場所13勝ををあげた稀勢の里が、五月
場所は綱挑戦場所になるという見方をする方がいる。この
点に関してはこれまで、耐えられない横綱の軽さということ
で述べてきた。双葉山と武蔵山、大鵬と栃ノ海、玉の海と
琴桜、これが同じ横綱という扱いでいいのか。という指摘も
してきた。

160327千秋楽幕内・表彰 802
<横綱挑戦で7敗した琴奨菊 相手は鶴竜>

一、横綱に推薦する力士は品格・力量が抜群であること。
二、今後の横綱の推薦に対しては横綱審議委員会が大関
で2場所連続した力士を横綱に連続優勝した力士を横綱
に推薦することを原則とする。
三、第2項に準ずる好成績をあげた力士を推薦する場合
は全委員の一致を必要とする。

この横綱審議委員会の横綱昇進内規ができたのは、いつ
か。昭和33年1月6日である。ただ、横綱審議委員会は
横綱を推薦するだけで、最終決定はあくまで協会にある。
そしてこの内規は、三の全委員の一致が3分の2以上に
なる以外、58年たってもなんら変わらないのである。この
間、弱い横綱・物足りない横綱を誕生させたことを、お詫び
するなり、反省する弁を横綱審議委員会・日本相撲協会
から聞いたことはない。

160327千秋楽幕内・表彰 902
<36回最多優勝回数を誇る白鵬>

鉄の掟のごとく、半世紀以上たってもなんら手つかずの
横綱昇進内規。これを改造するとしたら、まず第1項を
もっと前面に出すことである。第2項の2場所連続優勝は、
わずか3ヶ月という短い判断であることが、横綱を危うい
ものにしている。その上で第2項を連続5場所の成績が
60勝以上、優勝3回以上とする。安定性と最低でも時の
最強者であることが求められる。

双葉山ブロマイド7
<横綱中の横綱双葉山のブロマイド>

昭和以降横綱合格者は、玉錦、双葉山、羽黒山、栃錦、
若乃花、大鵬、玉の海、北の湖、千代の富士、貴乃花、
朝青龍、白鵬である。合格に準じる横綱は東富士、輪島、
曙、武蔵丸である。かつて横綱格下げ論が協会におきた
とき、世論は反発した。横綱は神格化された絶対強者で
ある。ならば、古色蒼然として弱い横綱・物足りない横綱
誕生の元凶になった横綱昇進の内規改造は不可欠であ
る。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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