大相撲

春日山論争

2016年12月28日

新番付の発表とともに知らされたことがある。
それは元濱錦の春日山が年寄名跡証書を示せ
なかったことである。来年の1月16日までに
株の保持者元春日富士との和解協議が成立し
なければ退職するというのである。一審では
元濱錦が元春日富士に1億7160万円支払えと
いう判決が出ている。ただし、協会の規約で
売買は禁止されている。
160509二日目幕内 426
<年寄株の証書に揺れる元濱錦の
春日山> 

これまでこの問題は何度か書いてきた。しか

し、筆者と相撲好きの長老との論争の細かい
やり取りは触れてこなかった。この機会に
改めて書いてみる。10月当時のいきさつは
こうだ。春日山部屋は元濱錦の春日山の師匠
剥奪で消滅した。それとともに追手風部屋に
移籍することをよしとしない力士が12人引退
した。この結果を納得していない長老がいた。

長老「おれはX(春日山部屋のある力士)に
お前の身分は何だ、と聞いたのだよ」
筆者「身分は協会員では」
長老「まず、身分の保全をはかれとXに言っ
たよ」
筆者「そうなると裁判しかないが、最終判決
が出るまで土俵にはあがれないことになる」
長老「力士を辞めるという選択は、安易で
楽な方法だよ」
筆者「裁判の年数がかかれば力士生命にかか
わる」
長老「自分の身を自分で保全できないでどう
する」
筆者「理事会の決定を裁判で覆すだけの材料
がなければ、勝てる保障はない。裁判費用や
裁判中の生活費を考えればことはそう簡単
ではない」
110528春日王引退相撲 1171
<株の保持者元春日富士>
 
長老「協会を辞めた人間(=元春日富士 平
成24年9月協会の人間との不倫が原因で退職)
がなぜ年寄株を保有できるのか。おかしい
ではないか。おかしなことに流されていい
わけがない」
筆者「確かにそうした点はあるが、裁判を
するのはデメリットのほうが多すぎる」

こちらは静かに話しているが、長老の激高は
止まらなかった。過去に蒼国来の八百長裁判
があったが、あれは協会が控訴しなかったと
いう条件がつく。それでも2年かかっている。
その間給料はなく、稽古もできなかった。
また、蒼国来復帰の署名を集めた熱心な方々
がバックいた、という背景も見逃せない。
130427蒼国来復帰祝い 050
<裁判で復帰した蒼国来>
 
12月23日、引退した元春日山部屋の力士の
断髪式とパーティがおこなわれた。長老は参加
しなかったが、Xに記念品を贈ったという。
本日BSで名勝負列伝が放送されます。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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