観客数は増えているが、力士志願者は増え
ないといわれている。相撲100年の大系を考え
ると憂慮すべき状況である。ここ2年の力士
数の推移は以下である。これは番付に載った
力士数である。付け出しや番付外は含んで
いない。
いわれる三月場所直後の五月場所が最も多く、
徐々に減っていく傾向にある。給与が支給
される十両以上は60人であるから、全力士の
約9%に過ぎない。幕下以下は出場した力士
の場所手当てと優勝賞金しか正式に入って
こない。当然ながら各段の優勝力士は一人で
ある。
強くなれば問題はないが、幕下以下の力士
全員の幸福はない。幕下以下の力士に十両を
望めなそうもない力士をいつまでも留めおい
ているケースも含まれている。力士養成費に
影響するので、親方が見込みのない力士を
積極的にやめさせることはない、という話を
耳にすることがある。
やめた力士は当然ながら、衣食住を自分で
まかなわなければならない。部屋の生活は
衣食住が保障されているだけに、社会に飛び
出して初めてこのギャップに肌で気がつく
ケースの者もいる。大学相撲部からの入門者
の中には、相撲界に残れなかったときのため
に、学歴とか資格をキープしていると聞いた
ことがある。
幕下まで高くなくても給与を出す案や、年齢
制限を設けて幕下以下引退案があるが、現実
化するのは難しい。十一月場所では消滅した
春日山部屋の力士を含め、番付外を除き18人
がやめていく。新弟子は8人であるから一月
場所の力士数は減少に転じることになる。
有馬記念の熱狂はすごかった。
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よしなに
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