MENU

大相撲不人気時代 力士はこう考えた

今、大相撲は好況である。好況のときはけし
て考えることはないが、これがひとたびお客
さんの入りが悪くなるとそうはいかない。
あれこれ思考して大相撲が人気スポーツに
なる方策を考える。大相撲冬の時代は14日目、
千秋楽を購入しておけば、当日売りでもけっ
こういい席が買えた。成人の日は7000人しか
入らず、横一列がガラアキだった。おまけに
雪で帰りの交通がまひしたこともあった。
今から48年前の昭和43年、大相撲は深刻な
不入りであった。どのくらい深刻か。五月
場所は千秋楽しか満員御礼がでなかった。
それもいくぶん無理をして出したほどであっ
た。昭和43年五月場所の番付は、横綱は柏戸
と大鵬。大鵬は全休、柏戸は途中休場だった。
大鵬は26回優勝していた。両横綱の後から
横綱になった栃ノ海、佐田の山は先に引退
していた。大関は玉乃島、豊山(前名内田)、
琴桜、北の富士と4人いた。豊山(前名内田)
は2場所後引退した。人気の高見山は入幕
3場所目であった。この場所優勝したのは
大関玉乃島で12勝、12勝、13勝優勝で横綱か
と思われたが、見送られた。
専門誌「大相撲」(読売新聞社刊)7月号
では「幕内全力士が考える大相撲再建案」を
特集している。
-相撲人気が落ち目になっていると思うが、
力士としてどのようにしたらいいと考えて
いるか、という質問に答えている。主な意見
を紹介してみよう。
柏戸「人気はさほど落ちているとは感じない
が、相撲をおもしろくするためには、なんと
いってもガンガンけいこして、いい相撲を
見せることではないか」
大鵬「人気は落ちていると思う。しかし、
一時的なものだろうし、不安はない。これを
救うには、ヒーローが出てこなくてはダメだ。
それも新弟子のころから人気のある力士。
野球の王(巨人)みたいな存在だ。いまうわ
べだけの対策を考えるのは、かえって危険。
現状のままでジッと耐えていたほうが得策
かもしれない」
大相撲
<専門誌 大相撲 読売新聞社刊>
 
玉乃島「たしかに人気は下がっているが、
不景気もたぶんに影響していると思う。しか
し、力士は内容があり迫力ある相撲を見せる
べきだ。景気回復を待つ間、力士はいまの
二倍以上のけいこをやることが必要だと思う」
北の富士「サッカーの人気はものすごい。
五月末にイギリスのプロ・チームと全日本の
試合をみたが、スタンドはもう熱狂的だった。
スピードとスリルが一緒になってゲームが
展開していくからだ。両チームの選手が死に
物狂いで、一時間半を走りまくっている。
大衆をひきつけるのは、あの熱意だ。わずか
三十秒足らずの勝負に、われわれは持って
いるものをすべて発揮しているだろうか。
-と、瞬間思った。相撲人気の回復は力士の
自覚にあるようだ」
この質問には37人の力士が回答している。
人気が落ちているとは思わないが3人。
人気うんぬんを考えるのは協会にまかせて
おけばいいという方が1人。よくわからない
が1人(高見山)。後は、人気は落ちている
と考えている。ただし、世間がいうほど落ち
ているとは思わない方もいる。
不人気対策となると内容あるいい相撲、お客
さんを満足させる相撲。その裏づけとして
けいこがあげられている。付加する内容は
異なっても合計21人が触れている。前記と
重なる人を含めてスター・ヒーローの出現が
5人。具体的な対策にふれていない意見も
6人と目立つ。大相撲不人気時代、力士は
以上のように考えた
現代では「大相撲不人気時代 力士はこう
考えた」はありえないが、人気は永久に続く
ものではない。大相撲冬の時代が再びきても、
国技館窓口は12時発売、自由席通し券なしを
通せるのだろうか。それを見届けたい。

札幌は大雪。相撲仲間は大丈夫か。

興味深いテーマをこれからもお届けます。
マーク2カ所をクリックして支援してください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑               

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

目次