豪栄道
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照ノ富士の15日間を読む
九月場所の初日まで1週間を切った。九月場所はまれに みる過熱人気である。大相撲熱中場所が盛り上がる場所 になるか、しらけ場所になるかは照ノ富士にかかってい る。若くて強くて上り坂の力が常勝の横綱白鵬の ...
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新番付発表 人気に応えるカギは照ノ富士
2015/8/31 豪栄道
新番付が発表された。照ノ富士が大関のトップに立った。 先場所の新番付で照ノ富士が豪栄道、琴奨菊の風下に立 つ不合理さを指摘したが、ようやく正常になったことを 照ノ富士自ら証明した。豪栄道、琴奨菊にそも ...
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遠藤の三役突入はいつか
三月場所、思わぬケガで途中休場した遠藤。五月場所は 無理に出場して遠藤ファンをはらはらさせたが、幸い再 び悪くすることは避けられ、なんとか6勝9敗ともち直 した。そして七月場所は10勝5敗と2ケタ勝ち ...
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大関の通信簿
2015/8/26 豪栄道
七月場所琴奨菊は千秋楽8勝をあげ、カド番をのりきっ たものの大関としては物足りない成績であった。最近は 出足が止められるとなかなか勝てなくなってきた。ここ 1年で2度負け越している。豪栄道は大関昇進後 ...
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照ノ富士横綱の条件
七月場所の新大関照ノ富士は11勝4敗の成績に終わった。 並みの大関ならよくやったと言えるが、横綱を目指す大 関としては物足りない成績だった。横綱2人と対戦して 2敗はいただけない。これでは横綱に手も足 ...
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消えた大関候補
七月場所悲観的な材料が露呈した15日間であった。それ は期待に反して逸ノ城が4勝11敗と惨敗したことである。 これは単に一個人の敗退ではすまない要因をはらんでい る。大関候補がついに消滅してしまったの ...
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引退旭天鵬 力士人生最高の喜びの時
1992年の入門以来23年半にわたる力士生活にピリオドを うった旭天鵬。本人が最高と語るのは2012年五月場所の 初優勝のときである。この場所第一人者の白鵬は不調。 初日安美錦に敗れ、6日目から8日目 ...
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七月場所総評
★優勝争いについて 栃煌山が両横綱を倒した段階で3つ巴になるかなと思っ たが、連敗してあっさり脱落してしまった。照ノ富士が 両横綱に連敗したのもいただけなかった。結局は1敗白 鵬と2敗鶴竜の争いとなっ ...
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■名古屋14日目 白鵬優勝40回超えは近い
白鵬は先場所負けた稀勢の里につけいるスキを与えず 一方的かつ速攻で寄り切った。完勝である。同じテツは 踏まなかった。白鵬は攻め急ぐあまり、上体が伸び切る のが負けにつながった。しかし、今場所は万全の体 ...
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■名古屋13日目 注目の3番を分析
13日目は各段の優勝がほぼ決まる。序二段の宇良の対戦 相手は三段目の6戦全勝の大元。体はでかい。宇良は 大丈夫かな、不安のなか立ち上がった。相撲はまったく 危なげなく、低く見合ったなかから一気の出足で ...
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■名古屋11日目 決戦を斬る
1敗栃煌山対大関豪栄道 栃煌山は明らかに堅くなっていた。まだ優勝を意識する のは早すぎる。豪栄道の速い首投げが決まってしまった。 この首投げは先場所白鵬にも決めている。首投げは本来 捨て身の技だが、相 ...
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■名古屋10日目 栃煌山両横綱から勝利
波乱あり!栃煌山が前日の鶴竜に引き続き、白鵬を倒 した。瞬時のこととはいえ、思いがけない相撲展開に なった。観客も唖然とするなか興奮で座布団が乱れ飛ぶ。 「■8日目 場所のゆくえ」で栃煌山には横綱・大 ...
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■名古屋8日目 場所のゆくえ
七月場所は全勝白鵬・鶴竜、1敗照ノ富士で折り返す ことになった。栃煌山ほか幕内中位以下に好成績者はいるが、横綱・大関戦を勝ち抜くだけの地力はまだないのでここでは触れない。 白鵬は初日、2日目は大苦戦を ...
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■名古屋7日目 自信すなわち油断につながる
2015/7/18 豪栄道
この日は珍しく大関同士の対戦があった。豪栄道対琴奨菊 戦ではない。新進気鋭の大関照ノ富士と大関昇進以来苦闘 が続く豪栄道戦である。最近はせいぜい8日目で例えば 今年の一月場所8日目に稀勢の里対豪栄道戦 ...
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■名古屋3日目 未完すぎる大器逸ノ城
現在関脇以下で最強なのが逸ノ城である。この1年間 (2014年七月場所から2015年五月場所まで)といっても 5場所だが、44勝31敗○13で照ノ富士の56勝34敗○12を 超えている。しかもこの5場 ...
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七月場所の見どころ
★新大関照ノ富士は何勝するか 新大関大鵬・北の湖10勝、千代の富士・貴乃花11勝と 大横綱の大関1場所目は平凡な成績に終わっている。 例外はなかったか。白鵬は14勝1敗で優勝決定戦で雅山を 寄り切って ...
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白鵬の敵は白鵬自身にあり
7連覇を目指していた白鵬は五月場所思わぬ敗戦で4敗を きっし、優勝を逃した。初日の逸ノ城戦はもろくも負けた。 豪栄道・稀勢の里戦は攻め急ぎだった。十分な体勢を つくる前にチャンスとばかり出ていったのが ...
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七月場所の3大関はどこまでやるか
2014年の七月場所、琴奨菊は白鵬と並んで2敗で千秋楽を 迎えた。豪栄道は12勝をあげて大関昇進が決定した。 あれから1年様相は一変した。両大関は大関としての 存在感を示せないでいる。琴奨菊はカド番を ...
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新大関照ノ富士への期待
七月場所最大の注目は新大関に昇進した照ノ富士の活躍に ある。しかし、思い起こせば昨年(2014年)の七月場所は 豪栄道が大関に昇進したが、優勝争いはおろか10勝すら あげていない。照ノ富士は期待が大き ...
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不可解な番付2
2015/7/1 豪栄道
前回不可解な番付1を書いたが、補足しましたので最後の 箇所をもう1度お読みいただければ幸いです。 さて大乃国から魁皇までの大関昇進時の番付の大関の 順位をみていこう。昇進ケースによって3つに分類して ...
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不可解な番付1
2015/6/30 豪栄道
6月29日、七月場所の番付が発表された。本来なら新番付 に関しては6月29日に触れるのだが、ある点が気になって 調べてみるため時間を要してしまったのである。気に なった点とは新大関照ノ富士の位置である ...
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はたして白鵬時代は終わったのか
五月場所の白鵬は初日逸ノ城戦の思いがけないつまづき からスタートした。5日目は曲者安美錦に後ろにまわ られるなどこれまでにないピンチの体勢となった。中盤は 持ち直して強さを発揮してきたが、豪栄道戦で捨 ...
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五月場所総評
★五月場所の優勝争いについて 最近は言われなくなったが優勝するには連敗してはいけ ない。琴奨菊、豪栄道は3日目・4日目に、稀勢の里は 4日目・5日目に早々と連敗して脱落している。大関陣は 序盤で総くず ...
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■夏千秋楽 照ノ富士は横綱になれる大関
優勝争いは久々に白鵬がトップではなく、照ノ富士と 併走するカタチとなって千秋楽を迎えた。筆者のように 12勝という低レベルを嘆く反面、ここしばらく見ない 展開にわくわくする方がけっこういることも事実で ...
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■夏14日目 大波乱のあげく証明されたこと
優勝戦線は一向に安定しない、収束しない。2敗ながら 優勝争いのトップを走る白鵬は4敗稀勢の里を勇んで 攻めたが、土俵際逆転をくって3敗に後退した。稀勢の 里が3敗、あるいは2敗に留まっていたらこの一番 ...
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■夏12日目 締まらない土俵
優勝争い第一ラウンドが前日の白鵬対照ノ富士戦なら 第二ラウンドは白鵬対稀勢の里戦。と思っていたら、肝心 の稀勢の里が照ノ富士に力負けしてまたもや期待はずれに 終わった。と思っていたらこの日はさらに意外 ...
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■夏11日目 白鵬-照ノ富士決戦&平幕優勝のあり方
白鵬全勝、照ノ富士2敗。先場所は13日目に実現した 頂上決戦は今場所は1差の決戦第一ラウンドとして白鵬 1敗、照ノ富士2敗として11日目に対戦した。通常白鵬は 後半は関脇・大関・横綱と下位から対戦して ...
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■夏8日目 照ノ富士は関脇優勝の仲間入りができるか
関脇照ノ富士は玉鷲に勝って1敗を守った。白鵬、日馬 富士と優勝戦線を併走している。大相撲は1909(明治42) 年国技館開設以降100人の優勝力士が誕生した。それでは 以下の優勝力士の共通点は何かおわ ...
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■夏3日目 照ノ富士・逸ノ城・3大関、本当に強いのは誰
大関豪栄道と小結逸ノ城の対戦は低く入ろうとする豪栄道 を逸ノ城が肩透かしで倒した。これを番狂わせとか豪栄道が取りこぼしたと思う相撲ファンはいるだろうか。今に始まった ことではないが、大関は横綱の次に強 ...
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照ノ富士7番勝負
三月場所は13勝2敗と大健闘した照ノ富士だが、引き続き 五月場所で同様の活躍をする保障はない。むしろ照ノ富士 を研究し、同じ負け方はしないと闘志を燃やしてくる 可能性がある。照ノ富士はいい逸材で大きく ...
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番付素朴な疑問
2015/4/27 豪栄道
新番付が発表された。番付そのものに真新しさはあるが、 幕内力士に特に新しさはない。素朴な疑問として対戦 相手はほとんど変わらないのに大関で9勝あげるのと 関脇・小結・前頭上位で9勝あげるのと何が違うの ...
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三月場所総評
●14勝1敗で6連覇、V34を達成した白鵬について 審判クレーム問題をきっかけに起きた白鵬とマスコミの ぎくしゃくした関係は白鵬の相撲にどういう影響がでる かが三月場所の見どころの1つだった。記者によ ...
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■春千秋楽 優勝をかけた熱戦2番
優勝にからむ2番はいずれも熱戦となった。まず、照ノ 富士対豪栄道戦。照ノ富士は豪栄道に双差しを許すも寄り をしのぎ、逆に腕をきめ攻めに転じ、最後はきめたまま ひねったような小手投げで豪栄道を土俵に沈め ...
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■春11日目 意外な出来事2つ
意外なことが2つある。通常通りなら、この日白鵬対 照ノ富士戦が組まれるのが、通例である。それが白鵬対 豪栄道戦になった。明日の取組も白鵬対照ノ富士戦では ない。これは優勝争いを盛り上げんとした審判のは ...
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■春7日目 白鵬なき土俵は混乱場所
白鵬の相撲は日を追うごとに安定度を増してきている。 7日目は小結玉鷲を上手投げで退け、問題にしなかった。 日馬富士が前に落ちそうになりながら踏みこたえたのとは 対照的であった。照ノ富士が7戦全勝できた ...
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■春6日目 照ノ富士の未来
全勝照ノ富士のこの日の対戦相手は実力者栃煌山である。 相撲内容は照ノ富士が栃煌山にもろざしになられながら、 相手の両腕をかかえて踏み留まって、栃煌山が寄り切れ ない。再三寄り立てるが、土俵際にもってい ...
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■春5日目 3大関全敗で白鵬独走か
3大関敗退でも「荒れる春場所」とはいわない。寂しい話 だがこれが今の大関の現実である。琴奨菊、豪栄道が 珍しく初日から4連勝できているといっても、過去琴奨菊 は大関20場所中たった1回しか優勝争いをし ...
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三月場所注目の取組
8日から三月場所が始まる。記者あるいは社によっては 白鵬の審判クレーム問題の真意を質したいが、白鵬が無視、 あるいは質問をさえぎる姿勢を批判している。それは それでいい。 それなら昨年「You Tub ...
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三月場所新番付を読み解く
三月場所の番付が発表された。以下である。なお番付に ○枚目はいつものことながら書いていない。 白鵬 横綱 日馬富士 鶴竜 稀勢の里 大関 琴奨菊 & ...
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大関交代制
2015/2/17 豪栄道
大関、家賃高し大相撲。大関の不振は今に始まったこと ではないが、今の制度のままで本当にいいのだろうか。 会社の取締役が給料に見合う働きをしなかったらどう なるかいうまでもあるまい。何より優勝争いができ ...
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看板に偽りあり
一月場所は観客数が1日平均1万440人と大盛況だった。 その反面、優勝争いは白鵬と2差がついた11日目に事実上 終わっていた。白鵬独走の元凶は当然鶴竜、日馬富士、 稀勢の里、琴奨菊、豪栄道にある。日馬 ...
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■初千秋楽 来場所の番付をめぐる攻防
白鵬の優勝が決まって2日目の千秋楽、話題の中に白鵬の 全勝優勝はもはやなかった。どう考えても白鵬に対して 相性がよくない鶴竜が勝つには双差ししかない。それを 白鵬が許す要素が見当たらない。むしろ来場所 ...
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■初14日目 三役めぐる必死の戦い
白鵬前人未到の33回目の優勝決定後の残り2日間のこの日、 珍しく水入り相撲があった。水入りなんて死語になりつつ あると思っていたが、逸ノ城-照ノ富士戦で起こった。 この両者明日のホープであるだけではな ...
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■初10日目 逸ノ城、怪物の終焉
先場所苦労に苦労を重ねてやっと逸ノ城に勝利した鶴竜。 この日はそのときの再現には至らずあっさり鶴竜が勝利 した。逸ノ城は工夫も抵抗もなく土俵を割った。鶴竜の 鋭さというより、逸ノ城のもろさが目立った一 ...
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■初9日目 豪栄道の今後
カド番豪栄道はこの日横綱日馬富士にいいところなく、 一方的に負けた。ここまで4勝5敗と苦しい相撲が続く。 勝敗だけでなく、相撲内容が精一杯やっても通じなく なってきている。豪栄道は果たして勝ち越せるの ...
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■初8日目 場所のゆくえ
久々の天覧相撲となった8日目波乱はなかった。後半は どう展開していくか予想してみる。優勝争いは全勝が白鵬、 1敗が日馬富士、稀勢の里、2敗は鶴竜、琴奨菊ほか 平幕3人である。後半は星のつぶしあいとなる ...
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■初7日目 お寒い土俵展開
人によっては今場所は日馬富士が優勝するのではと言われ ていたが、この日は比較的取りやすい常幸龍に思いがけ ない不覚を取った。明らかに日馬富士が詰めを誤った ための敗北だった。日馬富士はこれまで白鵬を追 ...
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■初4日目 照ノ富士の可能性
照ノ富士はいっそう強くなって土俵に上がっている。 横綱白鵬相手に右四つ素早く上手を取った。白鵬は上手を 取れず、素早くまきかえ双差し。照ノ富士は白鵬の腕を きめにいく。この形で照ノ富士は今場所豪栄道を ...
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■初2日目 敗者に見えるもろさ
2015/1/13 豪栄道
前日逸ノ城戦に勝って久々に存在感をみせた遠藤。この 日は同じ関脇で巨体で実力者の碧山戦である。遠藤突き 押しで下から入って右ざし一気に出て勝負あったかと 思われたが、東土俵に碧山を追い詰めながら、上体 ...
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2015年はどうなる 下がる大関の価値
2015/1/10 豪栄道
2015年はどうなるのテーマの最後が大関である。明日の ホープより後回しなのである。そこに大関の価値が下がっ ている現状が垣間見ることができる。 2014年の大関陣の成績 大関 成績 10勝以 ...
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2015年はどうなる 明日のホープ
逸ノ城を除く若手ホープで飛び出すのは誰か。まず 年齢別に列挙してみる。平成も今年で27年になる。 必然的に明日のホープは平成生まれになる。 千代鳳 22歳 大砂嵐 22歳 照ノ富士23歳 遠藤 24 ...
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2014年相撲クイズ 解答・解説(前半)
1週間前に出題した相撲クイズはいかがでしたでしょうか。 クイズの解答と解説を以下に示します。 1.2014年幕内で起きた髷をつかんでの反則となった 取組をあげなさい。 ▼解答 高安-里山●(一月場所千 ...
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2014年の主な新記録・史上初(幕内)を写真で再現
三月場所後 鶴竜の横綱昇進でモンゴル3横綱勢ぞろい 五月場所 佐田の海、新入幕で親子そろって敢闘賞受賞 七月場所 豪栄道14場所連続関脇(これまでは魁皇の 13場所連続)&nb ...
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一月場所の番付発表
クリスマスイブの日にあたる24日に新番付が発表された。 白鵬 横綱 鶴竜 日馬富士横綱 稀勢の里大関 琴奨菊 大関 豪栄道 碧山 関脇 逸ノ城 高安 小結 栃煌山 宝富士 前頭 栃ノ心 ...
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年間三賞、もしあらば
逸ノ城が中日スポーツの年間新人賞である第51回大相撲 幕内最優秀新人賞を受賞した。ほかに新聞社の表彰は スポーツ報知の報知年間最優秀力士賞があるが、こちらは 白鵬が決定的である。昨年は12月24日に発 ...
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2014年10大ニュース 2位
■2位 新入幕逸ノ城旋風吹き荒れる 入門わずか6場所で関脇射止める 国技館にザンバラ髪の怪物現る。デビュー5場所でまだ髷 が結えないまま入幕した逸ノ城。ここまで幕下2場所12勝 2敗、十両2場 ...
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2014年10大ニュース 5位 4位
■5位 ヨーロッパ初の大関になった琴欧洲引退 未来の横綱候補として早くから将来を期待されていた 元大関琴欧洲が三月場所を最後に引退した。横綱白鵬戦が 土俵人生最後の一番となった。甘いマスクで人気を集め ...
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力強さが出てきた栃ノ心
2014/12/7 豪栄道
幕下・十両で4場所連続優勝して幕内に復帰した栃ノ心。 幕内でも11勝4敗で敢闘賞を受賞した。4度目の敢闘賞で ある。過去の敢闘賞で幕内上位で敢闘賞を受賞したのは 2度目のときで2010年五月場所のこと ...
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予想番付と私製番付
新番付というと日本相撲協会審判部が作成するもので、 これを予想することを楽しみにしているファンはけっこう いそうである。番付の原則は勝敗差で勝ち越し○1につく 1枚上がる。負け越し●1につき1枚下がる ...
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2014年年間成績を読み解く
今年の大相撲6場所は十一月場所で幕を閉じた。2014年の 幕内総点検する。この1年間幕内に在位した力士は56人 である。そのうち幕内に6場所在位したのは白鵬をはじめ 28人。そのなかでフル出場したのは ...
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過去にあった大関画期的発言
2014/11/28 豪栄道
十一月場所は琴奨菊6勝、豪栄道5勝と大関は散々だった。 11勝をあげた稀勢の里にしても今年1年間は58勝32敗と 1場所あたり9.7勝にすぎない。これまで大関のことは 様々書いてきたが、つける薬はない ...
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十一月場所総評
●優勝争いについて 今年最後の場所、千秋楽結びの一番で優勝をかけた一番が ようやく実現した。白鵬1敗、鶴竜2敗で白鵬が1差で リードしていては実質白鵬の優勝が決定的ではあった。 内容も白鵬の一方的な相 ...
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■福岡14日目 看板倒れの大関
白鵬、鶴竜と勝つべき力士が勝ち、千秋楽を迎えることに なった。琴奨菊は豪栄道に続き負け越した。変に空気を 読んだ相撲より、堂々と負け越したほうがいい。ただし、 民間企業で専務や常務がその役割にふさわし ...
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■福岡12日目 終盤のマイナス要因
前日鶴竜に勝った稀勢の里はこの日は白鵬の前にあっけ なく敗れた。稀勢の里の相撲はいまいち安定していない。 これまでいく度となく稀勢の里について書いてきた。 それは期待をこめてだが、ここにきて稀勢の里に ...
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■福岡11日目 受難の3横綱
この日の3横綱はさんざんな相撲内容だった。日馬富士 対碧山戦。碧山が横を向いたところをここぞとばかりに 日馬富士が出たが、距離がありすぎ落ちた。碧山が何か したというより功をあせった日馬富士の体勢がく ...
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■福岡8日目 大関の負けぬ日はなし大相撲
2014/11/16 豪栄道
琴奨菊と豪栄道が今日も負けた。これで琴奨菊は3勝5敗、 豪栄道は4勝4敗である。琴奨菊は同じ大関の稀勢の里 相手だからやむを得ないと思われがちだが、これまで 琴奨菊は稀勢の里に対して対戦成績では分がよ ...
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■福岡4日目 暗転の十一月場所
この日横綱日馬富士は栃煌山の圧力に耐え切れずバランス をくずして連敗。大関琴奨菊は勢に先手を取られ、守りに まわって土俵を割った。4日目を終わって日馬富士、 琴奨菊、豪栄道はすでに2敗。優勝争いから完 ...
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優勝が遠い鶴竜
鶴竜が横綱になって十一月場所で4場所目を迎える。ここ まで横綱としての優勝はおろか優勝争いもなく、存在感を 示せないでいる。思えば、大関で2ケタ勝利より8勝、 9勝が多かった鶴竜が横綱になることは予想 ...
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逸ノ城・大砂嵐・照ノ富士の大関先陣争い
2014/11/3 豪栄道
現在、大関は琴奨菊・稀勢の里・豪栄道と3人いる。 しかし、大関というにはいささか物足りない点がある。 共通しているのは優勝争いが少なすぎるもしくは1ケタ 勝利が多いこと。横綱が狙えるはつらつさや勢いが ...
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逸ノ城をめぐる好勝負7番を予想
十一月場所は1週間後に迫ってきた。注目が集まる新関脇 逸ノ城はどんな相撲を取るか。上位陣はどう対応するか。 両者激突の一瞬はどんな展開になるか予想してみた。 白鵬-逸ノ城 先場所は右四つ、白鵬が逸ノ城 ...
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スーパー新入幕力士の2場所目
2014/10/31 豪栄道
逸ノ城の注目度は半端でない。番付発表でスポーツ紙の 1面あるいは裏1面を飾るのだから並の関脇ではない。 しかし、強豪力士は今度はそうはいくかいとばかりに 対抗策を練ってくる。特に先場所負けた横綱鶴竜、 ...
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日本人力士に優勝突破力はない
日本出身の日本人の幕内優勝が途絶えて久しい。2006年 一月場所の栃東を最後に8年3場所(この間八百長問題で 1場所中止になっている)を外国出身の力士の優勝が 続いている。その内訳は白鵬31回、朝青龍 ...
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取組編成に求められる工夫
九月場所は新入幕逸ノ城の活躍で優勝を争う者同士として 横綱白鵬対逸ノ城戦が14日目に急遽組まれた。そのため、 実現しなかった取組があった。横綱白鵬対大関琴奨菊戦 である。こうなる原因の1つは終盤に横綱 ...
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存在価値を示せなかった大関陣
2014/10/3 豪栄道
琴奨菊、稀勢の里、豪栄道と頭数をそろえても九月場所は 大関としての存在価値をまるで示せなかった。誰一人と して優勝争いに加わることができなく、そろってクンロク・ ハチナナ大関で終わった。大関の弱体化が ...
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逸ノ城への戒め
2014/10/1 豪栄道
九月場所新入幕の逸ノ城は大関稀勢の里、大関豪栄道、 横綱鶴竜に勝利して相撲ファンを驚かせた。そして最後の 最後まで優勝争いをして場所を盛り上げ、いちやく話題の 人になった。新入幕力士の横綱からの勝ち星 ...
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九月場所をふりかえる
●大相撲人気 3日目以外はすべて満員御礼は予想以上で大相撲人気は 最高潮に達している。今年(2014年)の東京場所は一月場所が1日の平均観客数は8819人、五月場所は9331人とこれだけでも驚きの数字 ...
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■秋14日目 連続写真で見る白鵬対逸ノ城戦
ここまで稀勢の里・豪栄道の2大関、鶴竜の1横綱を倒し、 1敗できた脅威の新怪物逸ノ城。結びの一番で1敗同士で 横綱白鵬と激突した。へたな説明無用、以下の連続写真を ご覧いただきたい。 優勝をかけた一番 ...
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■秋13日目 座布団が飛んだ2大決戦を斬る
まず、白鵬対豪栄道戦。今場所の調子からいって白鵬に 負ける要素はない。しかも豪栄道には連敗中だからなお さら、負けるわけにはいかない。ところが、実際は豪栄道 が左四つから一気に寄って出た。白鵬はこらえ ...
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■秋12日目 興味深い逸ノ城の横綱・大関戦
この日は雨にも関らず、当日券を求める行列が正門横の チケット売り場から南門まで行列ができた。自由席は 全部で400席ある。そのうち50は15日間通し自由席券 として完売している。だから販売数は350席 ...
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■秋11日目 立ち合いの変化論
2014/9/25 豪栄道
今場所10度目の満員御礼が下がる中、優勝に関る2番に 変化があった。 まず、1敗の新入幕逸ノ城対大関稀勢の里戦である。 この一番は逸ノ城が2度つっかけたというより稀勢の里の 立ちしぶりであったように見 ...
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■秋9日目 優勝争いはしらけ場所に?
今日から大関戦が始まった。まず、1敗の稀勢の里が いまいち調子があがらない豪栄道と対戦した。稀勢の里が 豪栄道に万全の両差しになりながら、逆転の首投げを くい、2敗に後退した。 全勝の鶴竜は今場所横綱 ...
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■秋8日目 場所の行方
白鵬、鶴竜の両横綱が全勝、大関稀勢の里が1敗で 中日を通過した。優勝はこの3人が最有力候補である。 鶴竜が全勝できたのは予想以上の健闘である。3人の 相撲内容のいい順に並べると白鵬、鶴竜、稀勢の里に ...
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■秋5日目 一天にわかに掻き曇った大相撲
2014/9/18 豪栄道
大相撲は人気上昇中で前半の平日でも満員御礼が出る ほどである。前日の4日目はサラリーマングループ、外国人 グループが目に付いた。消費税があがっていることを加味すれば驚異的な人気である。 横綱日馬富士が ...
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■秋3日目 迷走豪栄道の今後
2014/9/17 豪栄道
新大関豪栄道は立ち合いから嘉風を果敢に攻め立て、東 土俵に詰めた。しかし、嘉風にまわりこまれ横につかれ 不利な体勢となって勝負あった。今の豪栄道には途中 までの攻めはよかったというのは何の励ましにもな ...
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■秋初日 上位陣!明暗を分けた注目の2番
満員札止めで九月場所の初日が始まった。地方からの 観客も来ている。初日の注目の取組は日馬富士対遠藤、 高安対豪栄道の2番である。 注目の新大関豪栄道は立ち合いから果敢に攻めるが、攻め きれず、上手を離 ...
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今場所と1年前の幕内の番付を比較する
九月場所の新番付が発表された。1年前の九月場所は遠藤が新入幕と して颯爽と登場した場所だった。1年間で番付はどう変ったかみてみることにした。 鶴竜が横綱になっている。1年前の鶴竜は大関として8勝7敗の ...
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新大関の通信簿
七月場所後に思いがけず豪栄道が大関に昇進した。しかし、 膝の負傷から巡業には参加できないという不安を残した。 本人はこれからは優勝を目指すという。その志やよし。 過去の新大関はどういう成績をあげたか振 ...
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超人白鵬を倒した力士たち
七月場所で豪栄道が大関に昇進した理由の1つに第一人者 の横綱白鵬に連勝したことがあげられていた。8月13日の 「白鵬・大鵬・千代の富士3強の比較」で白鵬の初優勝 から30回目の優勝までの成績を637勝 ...
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■七月場所総評
●優勝争いについて 千秋楽を向かえ3敗までが圏内。2敗が白鵬、琴奨菊、 3敗が豪栄道、高安と4人と近年ない多さである。しかし これは100メートル競争でいえば10秒0のレベルに起因 している。白鵬がレ ...
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■名千秋楽 突然浮上した豪栄道の大関昇進
豪栄道が千秋楽であたる琴奨菊に勝てば大関に昇進する との情報が入ってきた。この情報を聞いた観客の一人は 「豪栄道って今場所大関取りの場所だったの?」と口に した。同感である。これが正直な感想である。 ...
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■名14日目 白鵬、琴奨菊併走で千秋楽へ
この日白鵬は鶴竜を力の入った相撲の末寄り切り、琴 奨菊は2敗同士の対戦で高安を一方的に退けた。14日目を 終え、2敗で白鵬と琴奨菊が千秋楽を向かえることに なった。白鵬が並んで、かつ直接対決しない場合 ...
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■名11日目 意外な展開となった白鵬対豪栄道戦
白鵬は先場所唯一負けた豪栄道に今日勝てば、大きく 優勝に前進する重要な一戦である。よく横綱は同じ相手に 続けて負けてはいけないと言われる。まして白鵬は横綱中の 大横綱である。 この一戦は右四つがっぷり ...
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■名8日目 場所のゆくえ
注目の一番、横綱白鵬と横綱キラー大砂嵐の対戦は右四つ にいく立ち合いとなった。最初共に上手が取れなかった 体勢から両者上手を引きがっぷりの右四つとなった。白鵬 は終始落ち着いていた。無理な体勢から攻め ...
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■名7日目 豪栄道に必要な突破力
2014/7/20 豪栄道
豪栄道が横綱に連勝している大砂嵐をあっさり寄り切って 5勝目をあげた。豪栄道は連続関脇在位が今場所14場所で、これまでの魁皇の13場所を抜いて昭和以降最長在位記録になった。 かつては、三役在位が長いか ...
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■名2日目 白鵬優勝の法則
白鵬が実力者松鳳山を退け、好調なスタートを切った。 ここへきてにわかに、白鵬の優勝回数がクローズアップ してきた。白鵬は3人目の30回優勝を今場所達成できるか。 白鵬は何回優勝できるか。大鵬・千代の富 ...
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次の大関を予想する
次の大関は誰か。幕内に素材は申し分ない力士はいるが、 短期間に大関が生まれる要素はみあたらない。七月場所の 番付の関脇は実力者の豪栄道と栃煌山である。関脇として の実績はあるが、大関はなかなか見えてこ ...
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勢の成長過程
2014/6/8 豪栄道
五月場所勢が2度目の敢闘賞を受賞した。勢という力士は 序ノ口から幕下までは昇進が早かった。しかし、幕下に 長くいてなかなか十両に上がれなかった。苦闘の日々が 続いた。このまま低迷してしまうのではないか ...
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■夏14日目 いいたい放題
日馬富士、反則負けで3敗。千秋楽の横綱決戦はなく なるカタチとなった。「2014年はどうなる」(1月7日) で、日馬富士は横綱同士の優勝決戦が何度できるか今年は そこに注目していると書いたが、またして ...
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■夏11日目 優勝戦線異常あり
激しく降る雨でも大勢の観客で埋め尽くされた国技館。 ここへきて白鵬がよもや、いや負けるべくして豪栄道に 負けた。5日目に白鵬の相撲の乱れを書いた。前日の 栃煌山戦にも見られた。白鵬の敗因は豪栄道の体勢 ...
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■夏5日目 白鵬の相撲に乱れ
白鵬対宝富士の一番は白鵬の勝利を疑う者はいまい。しか し、白鵬はいかにも軽くあしらおうとしてはたきや引きが 目だった。宝富士が腰高の白鵬を寄り立て土俵につまる 場面さえあった。最後は白鵬が勝利したが、 ...