豪栄道が千秋楽であたる琴奨菊に勝てば大関に昇進する
との情報が入ってきた。この情報を聞いた観客の一人は
「豪栄道って今場所大関取りの場所だったの?」と口に
した。同感である。これが正直な感想である。
よく3場所通算成績の勝利数が取り上げられるが、年6
場所で3場所だけを取り上げるのは短すぎる。一時の勢い
で昇進してしまう。昇進したら8勝、9勝が多くなり、
優勝争いはほとんどできないというのがこれまでの大関の
歴史である。賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ。
歴史である。賢者は歴史に学び、愚者は体験に学ぶ。
千秋楽、幕内取組は琴奨菊対豪栄道、白鵬対日馬富士
へむけてたんたんと進行していった。途中遠藤や、大砂嵐が
登場したときには盛り上がったが、あくまで最大の注目は
前記2番である。大関昇進か日本出身日本人の優勝か。
時を刻み、ついに豪栄道対琴奨菊激突の瞬間が来た。
時を刻み、ついに豪栄道対琴奨菊激突の瞬間が来た。
豪栄道は堅くなることもなく、思い切り琴奨菊を攻め込ん
で勝利した。
8勝、8勝、12勝、8勝、12勝 直近5場所48勝で豪栄道
は大関に昇進する。初代若乃花は不十分な成績で大関に
昇進したことをよしとしなかった。猛稽古で横綱より強い
大関になった。豪栄道も同じ道を期待したい。