●優勝争いについて
千秋楽を向かえ3敗までが圏内。2敗が白鵬、琴奨菊、
3敗が豪栄道、高安と4人と近年ない多さである。しかし
これは100メートル競争でいえば10秒0のレベルに起因
している。白鵬がレベルアップすればこうはいかない。
●白鵬に衰えはあるか
豪栄道戦は自滅的相撲で気になる負け方だが、衰えと」
結びつけるまではいっていない。白鵬の休場が目立って
きたとき考える余地はあるが、休場のきわめて少ない
横綱である。
●日馬富士、鶴竜の両横綱について
日馬富士はよく負けた。かつ優勝争いさえできない情け
ない状態だった。日馬富士は今年になって1度も優勝を
かけた横綱決戦ができていない。鶴竜は未だ横綱見習い
のままである。
ない状態だった。日馬富士は今年になって1度も優勝を
かけた横綱決戦ができていない。鶴竜は未だ横綱見習い
のままである。
<左から豪栄道、白鵬、鶴竜>
●最後まで優勝を争った琴奨菊について
琴奨菊は予想以上に健闘し、大砂嵐・高安をまったく
寄せ付けない強さを示した。残念なことは琴奨菊が大関に
昇進して17場所になるが、今回が初めての優勝争いである
点だ。これは誰がみても少なすぎる。
●9勝に終わった稀勢の里について
気になるのは稀勢の里はどういう指導を受けているのだ
ろうか、という点である。進歩が見られず、もろさが
目立った。稀勢の里はこのままでは現状維持で終始
していまうのではという気がした。
<左から日馬富士、琴奨菊、稀勢の里>
●豪栄道の大関昇進について
問題は豪栄道に大関の力があるかどうかである。大関とは
3場所に1回は優勝争いをして、ときには横綱以上の存在
価値を示す。最低でも10勝の成績をあげる責任感がある。
豪栄道に以上ができるか、なんかご都合主義で誕生した
大関の感じがする。
●大砂嵐・遠藤について
大砂嵐は幕内上位で負け越したが、7勝と敢闘した。
遠藤は幕内中位で8勝と期待はずれだった。研究されて
きたなら、それを上回る研究・稽古が必要。
●十両の逸ノ城は13勝をあげ入幕してくるが
幕内の力はある、ただ、栃ノ心と本割・決定戦と2番
取って同じような負け方をしてはいけない。負けても
いいから工夫をみせることが大切である。
●場所の点数をつけるなら
優勝争いが白熱したこと、琴奨菊、豪栄道、大砂嵐の
活躍がプラス点、白鵬以外の横綱、豪栄道を大関にした
協会の姿勢、期待はずれの稀勢の里、遠藤のマイナス点
で総合75点である。
<優勝した白鵬と旗手安美錦>
※追記 七月場所の■名初日から■名9日目まで写真を
順次入れています。あわせてご覧いただければ幸いです。