大相撲

隆の山がみせた技の相撲の数々

2014年8月1日

七月場所3日目から休場していた幕下6枚目の隆の山が
引退した。隆の山は外国人は大型というイメージとは逆に
軽量で十両に上がれるかどうかもわからなく、下積みが
長かった。序ノ口から十両に昇進するまで56場所を要した。
56場所の成績は215勝172敗5休 ○38(休場は負け扱い)

筆者は幕下で苦労する隆の山を見続けてきた。一時は
三段目に落ちたこともあった。技の相撲に活路を見出し
ついに2011年の技量審査場所で十両昇進を決めたときは
飛び上がって喜んだものである。

十両で土俵に上がると隆の山に観客から大きな拍手が
おくられた。ああ、隆の山はこんなに多くファンに好か
れていたんだ。十両昇進を待ち臨まれていたんだ。
と思わずにはいられなかった。

突然の引退はとてつもなく寂しい。過去を思い出しながら
隆の山のもう観ることができない技を振り返ってみよう。 
隆1
<2006(平成18)年七月場所  <2007(平成19)年五月場所13日目
7日目対東心山 寄り切り>        対獅子王 けたぐり>
隆2
< 2008(平成20)年七月場所9日目 対前田 うっちゃり>
隆3−2
<2008(平成20)年九月場所13日目 対佐田錦 掛け投げ>
隆4
<2009(平成21)年  <2010(平成22)年三月場所7日目対魁聖 下手投げ>
七月場所10日目対柳川 外掛け>
隆5
<2011(平成23)年一月場所 10日目対栃翼 内掛け>    
隆6
 <2011(平成)年技量審査場所13日目対南(後の天鎧鵬)  新十両
 うっちゃり>
隆7
<2011(平成23)年七月場所<2011(平成23)年七月場所  稀勢の里の
4日目 対城ノ龍 とったり>  8日目対双大竜 下手投げ>  付人時代
隆8
<2011(平成23)年七月場所5日目対佐田の海 河津掛け>
名称未設定 1
<2011(平成23)年七月場所13日目対妙義龍 送り投げ>

隆の山が一番輝いていたのは2011(平成23)年七月場所の
新十両のときである。紹介した写真以外にも武州山戦のうっち
ゃり、濱錦戦の小手投げなどがある。16場所の関取生活だったが
98キロの軽量で自分の限界以上の相撲を取って土俵を去ることに
なった。第二の人生の幸を願ってやまない。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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