大相撲

ひっそりさりげなく行われる唯一の一番

2014年8月2日

今年に入ってから毎場所ひっそりさりげなく行われる取組を
ご存知だろうか。その一番は13日目観客がまばらな中、
序ノ口で見られる。幕下以下は通常7番取るが、この一番は
6休後唯一の土俵上での戦いとなる。
140124十三日目幕下以下 森麗
<2014(平成26)年一月場所 森麗対竜電(右)>

力士の名は竜電。幕下時代は専門誌にホープとして取り
上げられ、2012(平成24)年九月場所で幕下優勝をして
翌十一月場所十両入りした。しかし、その場所股関節を
痛め、途中休場となった。そのため幕下に転落。直後の
場所こそ出場したが、その後全休、途中休場、全休が続き、
今年の一月場所はついに序ノ口まで陥落した。
140321十三日目幕下以下 魁光稀
<2014(平成26)年三月場所 竜電(左)対魁光稀>

ここで全休すると番付外となってしまうため一番だけ
出場しているのである。さすがに序ノ口では相手をやんわり
出して1勝している。1勝6休、竜電はこの成績を一月
場所から七月場所まで続けている。
140523十三日目幕下以下 山下右
<2014(平成26)年五月場所 竜電(左)対山下>

竜電の本当の戦うべき相手は序ノ口力士ではない。苦悩、
迷い、不安、あるいは絶望も入るかもしれない。機会が
あるなら竜電の戦いを直接ご覧になることをお勧めする。
140725十三日目幕下以下 白美山左
<2014(平成26)年七月場所 白美山対竜電(右)>

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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