十一月場所は1週間後に迫ってきた。注目が集まる新関脇
逸ノ城はどんな相撲を取るか。上位陣はどう対応するか。
両者激突の一瞬はどんな展開になるか予想してみた。
白鵬-逸ノ城
先場所は右四つ、白鵬が逸ノ城に左上手を最後まで与えず
左上手投げで完勝した。最大の実力者白鵬には四つでは
なかなか勝てない。突っ張りで有利に組むか、動きの
なかでゆさぶりをかけないと勝機は見つけにくい。白鵬は
反応が早いから、重心をくずす攻めが有効である。
逸ノ城ー鶴竜
先場所あっけなく逸ノ城のはたきに手をついた鶴竜。
横綱の面目丸つぶれであった。今度は何が何でも勝って
おきたいところだ。前さばきは鶴竜が上、自分十分に
組めば鶴竜に勝機が出る。反面鶴竜が有利に組めず、
後退してはたきに出ると、逸ノ城がつけ込むスキがでて
くる。
日馬富士-逸ノ城
現時点で日馬富士が出場するかどうかは微妙である。
無理して出場して負けがこんで休場のパターンはやめて
いただきたい。出場を決めたのなら最後まで取りきる
強い意志が必要である。対戦すれば日馬富士はスピード
あふれる取り口で横から攻めたい。体力で圧倒されると
危ない、
琴奨菊-逸ノ城
琴奨菊の馬力が逸ノ城を圧倒できるか。ポイントはここに
しぼられる。土俵際で残されると琴奨菊は攻め手を欠く。
もつれても琴奨菊は危ない。立ち合いにすべてがかかる。
逸ノ城-稀勢の里
稀勢の里の相撲が精彩を欠いている。攻めに鋭さが見られ
ない。稀勢の里はこの一番にすべてをかけるくらいの
気迫でいかないと勝てない。
逸ノ城-豪栄道
先場所はパワーの前に豪栄道は何もできず、土俵際へ
もっていかれた。豪栄道は逸ノ城の出足を止めるために
立ち合いは鋭く踏み込み、食い下がって組み止めたい。
逸ノ城は豪栄道の動きを封じて攻めたい。
勢-逸ノ城
先場所逸ノ城が勢に負けた敗因ははっきりしている。
投げにいったところをつけこまれたのだ。逸ノ城は対勢
戦はあくまで寄りを中心に攻めたてることが肝心である。
逸ノ城は勝ち越せるのか、どんな大物も負け越しなしで
三役に定着したり、大関に昇進するのは容易ではない。
逸ノ城がどういう相撲をとるか、答はまもなく出る