大相撲

白鵬の敵は白鵬自身にあり

2015年7月9日

7連覇を目指していた白鵬は五月場所思わぬ敗戦で4敗を
きっし、優勝を逃した。初日の逸ノ城戦はもろくも負けた。
豪栄道・稀勢の里戦は攻め急ぎだった。十分な体勢を
つくる前にチャンスとばかり出ていったのが敗因だった。
日馬富士戦は攻め込んだあげく相手十分を許したことが
失敗だった。ほかにも勝ったものの安美錦戦では後ろに
まわられている。どれもこれも白鵬らしからぬ相撲で
あった。
150510初日幕内 1045
<五月場所初日 白鵬、逸ノ城に敗れる>
 
しかし、思い起こせば一月場所の稀勢の里戦は五月場所の
稀勢の里・豪栄道戦と同類といえる。場所後に「子供でも
わかる」と白鵬が取り直しになったことに異議を唱えた
問題の一番である。一気に稀勢の里を攻めたが、体勢が
伸び切ってしまった。
150123十三日目幕内 1043
<一月場所 取り直しとなった白鵬-稀勢の里戦>
 
取口は攻めと守りはどちらの相撲ががいいのか。将棋では
攻めの升田、守りの大山と言われ成績・実績は大山が終始
リードしていた。二所ノ関となった元佐賀ノ花は師匠の
玉錦が突進型の攻め相撲だったため、どうしても安定の
なさを感じていた。そのため大鵬には負けない相撲を
取るよう育てた。事実ライバルの柏戸の前褌を取って
走る相撲はたびたび勢い余って自爆するケースがあった。
150521十二日目幕内 811
<五月場所 白鵬、豪栄道に不覚>
 
負けない相撲はその反面勝負に対して退嬰的になり、
相撲が小さくなる。白鵬は負けない相撲ではない。反応の
速さで不利な体勢を十分に切りかえる相撲である。白鵬の
攻めにスキあり。白鵬はこの点を徹底的に修正しなければ
ならない。精神的にあわててはいけない。敵は豪栄道でも
稀勢の里でもない。白鵬自身にあるのだ。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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