7連覇を目指していた白鵬は五月場所思わぬ敗戦で4敗を
きっし、優勝を逃した。初日の逸ノ城戦はもろくも負けた。
豪栄道・稀勢の里戦は攻め急ぎだった。十分な体勢を
つくる前にチャンスとばかり出ていったのが敗因だった。
日馬富士戦は攻め込んだあげく相手十分を許したことが
失敗だった。ほかにも勝ったものの安美錦戦では後ろに
まわられている。どれもこれも白鵬らしからぬ相撲で
あった。
しかし、思い起こせば一月場所の稀勢の里戦は五月場所の
稀勢の里・豪栄道戦と同類といえる。場所後に「子供でも
わかる」と白鵬が取り直しになったことに異議を唱えた
問題の一番である。一気に稀勢の里を攻めたが、体勢が
伸び切ってしまった。
取口は攻めと守りはどちらの相撲ががいいのか。将棋では
攻めの升田、守りの大山と言われ成績・実績は大山が終始
リードしていた。二所ノ関となった元佐賀ノ花は師匠の
玉錦が突進型の攻め相撲だったため、どうしても安定の
なさを感じていた。そのため大鵬には負けない相撲を
取るよう育てた。事実ライバルの柏戸の前褌を取って
走る相撲はたびたび勢い余って自爆するケースがあった。
負けない相撲はその反面勝負に対して退嬰的になり、
相撲が小さくなる。白鵬は負けない相撲ではない。反応の
速さで不利な体勢を十分に切りかえる相撲である。白鵬の
攻めにスキあり。白鵬はこの点を徹底的に修正しなければ
ならない。精神的にあわててはいけない。敵は豪栄道でも
稀勢の里でもない。白鵬自身にあるのだ。
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