大相撲

稀勢の里優勝待望論

2015年9月10日

琴ヶ濱、豊山、大麒麟、旭国
上記の力士に共通するものは何か、おわかりでしょうか。
優勝経験がない最高位大関の力士である。現役では琴奨
菊、稀勢の里、豪栄道も現段階では仲間入りしている。
特に稀勢の里は15日制を務めた三根山以降の大関では、
最高勝率6割9分1厘(1場所約10.4勝に相当)をあげ
ている。10勝以上の勝率をあげている唯一の大関である。
10勝以上の成績16回、9勝以下6回とこれも三根山以降
の大関では最高の数字である。(2015年七月場所まで)
なお、大関の成績に関しては以下を参照していただきた
い。

さてそれほど抜群の成績をあげている稀勢の里が最高位
が大関ながら優勝経験がない大関の仲間入りしているの
である。優勝するには13勝以上必要だが、これまでたっ
た3回しかないのである。つまり、大関としての成績は
あげているが、優勝争いはほとんどできていないという
ことである。
150721十日目幕内 075
<稀勢の里>
 
遠藤・勢ほど明確に表れにくいが、稀勢の里のファンは
意外と(?)多い。筆者も稀勢の里は好感が持てる力士
の一人である。それはガチンコを貫いてきたからである。
これは力士を評価する上でものすごく大事なポイントで
ある。なにしろ八百長発覚後でさえ、以下を主張する元
力士がいたほどである。

1.八百長問題は国民生活に重大な侵害を与えるような
ことではない。
2.賭博とは違って法律で禁止されていないが、露骨過
ぎると興ざめ。
3.八百長を行うことは法律には抵触しない。
4.掛け金を募って大損害を被ったわけではない。物質
的にも何かを失ったわけではない。
5.八百長問題を「けしからん」と捉えるにも大相撲を
知る人とそうでない人では差がある。
6.たとえ過去の八百長を調査しても結論を灰色でしか
出せない。
7.八百長力士を辞めさせるほどのことではない。

これを読むとなにか違和感を抱く。違和感の正体を明ら
かにするためにも反論しておく。元力士の八百長弁明論
は八百長の軽視と認識の甘さを感じる。大相撲を支えて
いるのは誰か。お客さんだろう。八百長は大相撲を支え
てきたお客さんに対する最大の裏切り行為である。お客
さんを欺いてきた行為である。この視点が元力士には欠
けている。八百長はけしからんという程度の問題ではな
い。また、いい相撲を取ればお客さんが戻ってくるとい
うレベルの話でもない。大相撲の信用を失墜させ、屋台
骨をゆるがす大問題なのである。
130720十四日目幕内 789
<白鵬の連勝を43でストップ 2013年七月場所>
 
こうした認識の中でガチンコを貫き通すのがいかに大変
なことかおわかりいただけたと思う。ガチンコ稀勢の里
だから白鵬の連勝を63連勝、43連勝でストップできた。
また、初日から14連勝で2回目の優勝を決めた日馬富士
に千秋楽にぶつかった。稀勢の里対日馬富士戦は大熱戦
となったあげく、稀勢の里がかろうじて勝利して全勝に
ストップをかけた。これが稀勢の里である。
110724名古屋千秋楽幕内後半 582
<日馬富士の全勝をストップ 2011年七月場所>
 
同じ人気力士でありながら、優勝が待たれた力士に角界
のプリンス大関貴ノ花がいた。貴ノ花は優勝レベルが全
勝や14勝でなく、13勝以下で混戦になったときに優勝し
た。
150110初日前日 033
<稀勢の里>
 
稀勢の里はまず第一に取りこぼしをなくすこと。第二に
ここ一番の勝負をモノにすることである。数少ないチャ
ンスを着実につかむことである。ふと考えるのは、前師
匠の元横綱隆の里が生きていたらどんな指導・アドバイ
スをしただろうか。ひょっとしたら稀勢の里の優勝はも
う少し早く実現していたかもしれない。

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  • この記事を書いた人
denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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