大相撲

今場所と1年前の幕内の番付を比較する

2014年9月1日

九月場所の新番付が発表された。1年前の九月場所は遠藤が新入幕と
して颯爽と登場した場所だった。1年間で番付はどう変ったかみてみる
ことにした。

鶴竜が横綱になっている。1年前の鶴竜は大関として8勝7敗の
成績で横綱を予感させるものはまるでなかった。鶴竜は今回初めて
正横綱になった。千秋楽結びの一番で白鵬と優勝をかけて横綱決戦が
できるか。ちなみに今年はまだ1度もない。

豪栄道が大関として登場。1年前は関脇で白鵬を倒して11勝4敗の
成績をあげている。豪栄道は14場所連続関脇にいたが、連続して
2ケタ勝利をあげたことは1度もない。新大関として1ケタ勝利に
終われば、関脇・大関15場所で連続2ケタ勝利なしが続くことに
なる。

新しい力の進出も目立つ。大砂嵐、貴ノ岩、鏡桜は十両だった。
照ノ富士、千代丸は新十両だった。荒鷲、佐田の海は幕下だった。
逸ノ城にいたっては入門もしていない。遠藤を含めてこのなかで
一番早く三役入りするのは誰か、出世争いが見ものである。前頭筆頭
の照ノ富士は初の横綱・大関戦(日馬富士とは同部屋で対戦なし)で
どんな相撲を取るか興味深い。
番付
引退したのは大関琴欧洲。1年前大関で負け越してカド番になり、
2場所後の一月場所関脇に陥落した。関脇を2場所務めて引退した。
琴欧洲は引退相撲のPRを相撲塾、国技館、テレビ出演の場で自ら
行うほど熱心だった。阿覧は突然引退した。所属する三保ヶ関部屋
閉鎖を前にしてという印象が強い。

1年前幕内にいて、今場所十両なのは、徳勝龍、翔天狼、臥牙丸、
琴勇輝、若の里、玉飛鳥、富士東、舛ノ山、旭日松である。天鎧鵬
は幕下に陥落した。復帰できる第1候補は筆頭の徳勝龍である。

近年、新横綱・新大関はその地位の一番下の位置にすえる傾向が
ある。豪栄道は先場所12勝の成績だが、9勝の稀勢の里より下位で
ある。かつて、大関北の富士、玉の海が横綱に昇進したときは全休の
大鵬より上にすえ、東西の正横綱にした。千代の富士が関脇で14勝で
優勝したときも10勝した大関増位山より上位にした。現在の方式に
方向転換する合理的な理由はあるのだろうか。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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