逸ノ城を除く若手ホープで飛び出すのは誰か。まず
年齢別に列挙してみる。平成も今年で27年になる。
必然的に明日のホープは平成生まれになる。
千代鳳 22歳
大砂嵐 22歳
照ノ富士23歳
遠藤 24歳
高安 24歳
年齢は1月9日現在
次に2014年横綱・大関と当たる地位でどのような成績を
残したかみる。
高安 22勝25敗
遠藤 16勝29敗
照ノ富士14勝16敗
大砂嵐14勝16敗
千代鳳5勝10敗
<照ノ富士 2014年三月場所>
いずれも負け越しのうえ、上位にいたのは高安・遠藤が
3場所、照ノ富士・大砂嵐が2場所にすぎない。よう
するに5力士は横綱・大関と対戦して観客に期待させたり、
勝ち越すだけの安定した地力がないのだ。それに比べ
栃煌山47勝31敗7休
碧山 38勝37敗
ともに上位に5場所いて勝ち越している。要するに高安・
遠藤・照ノ富士・大砂嵐・千代鳳は栃煌山・碧山に及ば
ない存在なのである。これでは明日のホープではなく、
あさってのホープではないか。
最も照ノ富士は2014年の三月場所の入幕である。九月場所、
十一月場所の上位戦2場所で14勝16敗は上出来ともいえる。
照ノ富士が力を発揮するのはむしろこれからである。
照ノ富士は腰が重く、あっさり負けることがない。本格的
な四つ身の取り口からいっても伸びる要素が大いにある。
照ノ富士は琴奨菊には2勝しているが、白鵬・鶴竜・
稀勢の里・豪栄道に2連敗中である。2015年は横綱・
大関戦での勝利を増やし、三役に定着することが期待
される。