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■秋8日目 場所の行方

白鵬、鶴竜の両横綱が全勝、大関稀勢の里が1敗で
中日を通過した。優勝はこの3人が最有力候補である。
鶴竜が全勝できたのは予想以上の健闘である。3人の
相撲内容のいい順に並べると白鵬、鶴竜、稀勢の里に
なる。
白鵬の反応のよさと強さは抜群である。6日目の好調
嘉風を寄せつけなかった。鶴竜は対戦相手を圧倒する
というのではなく、うまくさばいている相撲である。稀勢の
里は前に出て圧力をかける相撲だが、照ノ富士戦で
もたついたように鋭さが今一歩である。優勝は本命白鵬、
対抗鶴竜、穴稀勢の里である。
140921八日目幕内 970
<豪風対稀勢の里戦>
 
大関琴奨菊は4勝4敗、新大関豪栄道は5勝3敗と苦戦が
続く。大関の責任勝ち星10勝どころか、勝ち越しさえ
横綱・大関戦を残しているだけに微妙である。仮に負け
越したとしても8敗も9敗も同じさという相撲は御免こう
むる。
関脇以下の幕内上位陣の三役争いはどうなるか。関脇
豪風が横綱戦を残して4勝4敗だけに勝ち越せるかどうか
の瀬戸際である。前頭3枚目の嘉風は鶴竜戦を残して
5勝3敗は勝ち越しと三賞が有力である。
140921八日目幕内 913
<豪栄道、碧山に敗れる>
 
上位戦が始めての照ノ富士はまだ通用しない。今場所の
経験を生かしてさらに強くなって再挑戦するときは成長
した相撲をみせていただきたい。遠藤は3度目の上位戦で
あるにも関わらず、横綱・大関戦はまるで通用しなかった。
前途に光明が見出せない状態である。後半は1勝でも多く
勝つことで来場所に繋げていただきたい。
140921八日目幕内 765
<遠藤、高安から今場所初勝利>
 
三賞候補の逸ノ城は7勝1敗で折り返した。成績によって
は上位戦もありえる。終始落ち着いた取り口で寄りを主体
とした攻めは巨体を生かして強さを発揮している。動きの
早い嘉風戦が組まれればおもしろい展開になりそうである。
前半はいい相撲が何番か見られた。後半も引き続き熱戦を
期待する。

※3日目から6日目まで写真がはいりました。ご覧いただければ幸いです。 

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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