大相撲

■秋8日目 場所の行方

2014年9月22日

白鵬、鶴竜の両横綱が全勝、大関稀勢の里が1敗で
中日を通過した。優勝はこの3人が最有力候補である。
鶴竜が全勝できたのは予想以上の健闘である。3人の
相撲内容のいい順に並べると白鵬、鶴竜、稀勢の里に
なる。

白鵬の反応のよさと強さは抜群である。6日目の好調
嘉風を寄せつけなかった。鶴竜は対戦相手を圧倒する
というのではなく、うまくさばいている相撲である。稀勢の
里は前に出て圧力をかける相撲だが、照ノ富士戦で
もたついたように鋭さが今一歩である。優勝は本命白鵬、
対抗鶴竜、穴稀勢の里である。
140921八日目幕内 970
<豪風対稀勢の里戦>
 
大関琴奨菊は4勝4敗、新大関豪栄道は5勝3敗と苦戦が
続く。大関の責任勝ち星10勝どころか、勝ち越しさえ
横綱・大関戦を残しているだけに微妙である。仮に負け
越したとしても8敗も9敗も同じさという相撲は御免こう
むる。

関脇以下の幕内上位陣の三役争いはどうなるか。関脇
豪風が横綱戦を残して4勝4敗だけに勝ち越せるかどうか
の瀬戸際である。前頭3枚目の嘉風は鶴竜戦を残して
5勝3敗は勝ち越しと三賞が有力である。
140921八日目幕内 913
<豪栄道、碧山に敗れる>
 
上位戦が始めての照ノ富士はまだ通用しない。今場所の
経験を生かしてさらに強くなって再挑戦するときは成長
した相撲をみせていただきたい。遠藤は3度目の上位戦で
あるにも関わらず、横綱・大関戦はまるで通用しなかった。
前途に光明が見出せない状態である。後半は1勝でも多く
勝つことで来場所に繋げていただきたい。
140921八日目幕内 765
<遠藤、高安から今場所初勝利>
 
三賞候補の逸ノ城は7勝1敗で折り返した。成績によって
は上位戦もありえる。終始落ち着いた取り口で寄りを主体
とした攻めは巨体を生かして強さを発揮している。動きの
早い嘉風戦が組まれればおもしろい展開になりそうである。

前半はいい相撲が何番か見られた。後半も引き続き熱戦を
期待する。

※3日目から6日目まで写真がはいりました。ご覧いただければ幸いです。 

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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