大相撲

■秋7日目 快進撃逸ノ城敗れても恐るべし

2014年9月21日

新入幕逸ノ城は6日間すばらしい相撲を取ってきた。
実力者の栃煌山、元三役の松鳳山を撃破という予想以上の
白星を重ねてきた。馬力のある千代鳳には1分30秒を
超える辛抱の相撲を取り、けして投げにはいかず、寄り
切った。

逸ノ城は入門5場所目の21歳。モンゴル出身、湊部屋
所属。199キロ、右四つ、寄りを得意とする。鳥取城北
高校に相撲留学し、卒業後は同校の相撲部のコーチを
務める。鳥取城北高校相撲部出身者は貴ノ岩、照ノ富士が
現役関取としている。逸ノ城自身は鳥取県体育協会所属
として、全日本実業団相撲選手権で優勝を果たした。

入門後は幕下2場所12勝2敗、十両2場所24勝6敗で
通過した。今場所は前日まで6連勝。そんな怪物を誰が
倒すかに注目が集まった。この日の対戦相手は勢である。
最近勢は出身地の大阪以外でも人気が高まっている。
140920七日目幕内 668
両者激突!勢は先手を取って右四つで果敢に出ていき、
逸ノ城を土俵際に追い込む。逸ノ城はこらえて、じっくり
腰をすえ、勝負はこれまでかと思われた。勢は上手が
取れない。おまけに鼻血で相撲が中断した状態でますます
不利かと思われた。再開後逸ノ城が上手投げにいった。
これで勢は体を入れかえ、左おっつけで上手を取って
上手投げで逸ノ城に土をつけた。
140920七日目幕内 721
逸ノ城はじっくり寄り立てるべきだった。投げはどう
しても打ち返しをともなう。攻め方のミスであった。
逸ノ城がこの日の負けを戒めとしていけば今後も
期待できる。
140920七日目幕内 785
なお、15日制になって新入幕力士の初日からの連勝記録は
大鵬の11連勝、最高成績は北の富士、陸奥嵐の13勝2敗で
あることを付記しておく。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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