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■秋6日目 相撲のセオリー

大砂嵐は荒削りとか未完の大器とかいうが、今日の勢戦は
それ以前の相撲だった。一言で言えば相撲のセオリーに
反する内容だった。まず、突っ張り。突っ張りは足から
という。いかに腕力があっても腕だけでは相手にきか
ない。足がともなって威力を発揮する。

140919六日目幕内 716

相撲部屋にはてっぽう柱がある。相撲の基本は四股と
てっぽうである。右、左とてっぽう柱に突き立てる。
そのとき、右で突くときは右足を、左で突くときは左足を
同時に出す。これを何度も自分の体がはじき飛ぶほど
繰り返す。
大砂嵐はきかない突っ張りから引いた。引けばごっつあん
である。勢はつけいって押し出した。押さば押せ、引かば
押せ。押して勝つのが相撲の極意と先人も言っている。
先日亡くなられた竜虎は突っ張ってはたくのを得意と
した。「あれは技能だよ」と秀の山(元笠置山)が言って
いたが笑って言っていたので冗談めかしての発言であった
と思われる。

140919六日目幕内 729

四つ相撲では上手は浅く、下手は深く。上手は小指から
下手は親指から取れというセオリーがある。相撲は土俵
から出すか倒すだけで勝負が決まる競技である。プロなら
プロにふさわしい最高の技術を見せてほしい。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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