大相撲

■秋6日目 相撲のセオリー

2014年9月20日

大砂嵐は荒削りとか未完の大器とかいうが、今日の勢戦は
それ以前の相撲だった。一言で言えば相撲のセオリーに
反する内容だった。まず、突っ張り。突っ張りは足から
という。いかに腕力があっても腕だけでは相手にきか
ない。足がともなって威力を発揮する。

140919六日目幕内 716

相撲部屋にはてっぽう柱がある。相撲の基本は四股と
てっぽうである。右、左とてっぽう柱に突き立てる。
そのとき、右で突くときは右足を、左で突くときは左足を
同時に出す。これを何度も自分の体がはじき飛ぶほど
繰り返す。

大砂嵐はきかない突っ張りから引いた。引けばごっつあん
である。勢はつけいって押し出した。押さば押せ、引かば
押せ。押して勝つのが相撲の極意と先人も言っている。
先日亡くなられた竜虎は突っ張ってはたくのを得意と
した。「あれは技能だよ」と秀の山(元笠置山)が言って
いたが笑って言っていたので冗談めかしての発言であった
と思われる。

140919六日目幕内 729

四つ相撲では上手は浅く、下手は深く。上手は小指から
下手は親指から取れというセオリーがある。相撲は土俵
から出すか倒すだけで勝負が決まる競技である。プロなら
プロにふさわしい最高の技術を見せてほしい。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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