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不可解な番付2

前回不可解な番付1を書いたが、補足しましたので最後の
箇所をもう1度お読みいただければ幸いです。
さて大乃国から魁皇までの大関昇進時の番付の大関の
順位をみていこう。昇進ケースによって3つに分類して
ある。
A 9勝以下の先輩大関より上位に位置した場合。ただ、
大関全員が10勝以上あげている場合は前後の昇進ケース
から推定しA推定とした。
B 8勝以上の先輩大関より下位だが、7勝以下の大関
より上位の場合。
C 7勝以下の先輩大関より下位に位置した場合。ただし
先輩大関全員が8勝以上のときは前後の昇進ケースから
指定してC推定とした。
表4
貴ノ花は関脇で11勝4敗で大関を決めた。小錦は大関で
10勝5敗をあげたにもかかわらず、翌場所貴ノ花が小錦を
おさえて東大関に座ったのである。そのためAを超えた
のでAAとした。
千代大海、出島は1ケタ勝ち星の大関より下位に位置した
ため、Bとなった。Bのケースはときどき気まぐれ的に、
しかも連続して登場する。傾向としては大関の数が少ない
ときにみられる節がある。
ここでもAのケースが目立つ。増位山(父)から魁皇
まで57人(魁傑の2度の大関昇進を含む)をみてきたが
A(AA、A推定を含む)のケースは47人、Bのケースは
9人、Cのケースは1人である。つまりCのケースはまれ
だったのである。
ところが魁皇の次の大関栃東から様相が一変する。照ノ
富士までの13人がCもしくはC推定なのである。Cへの
変わり目は栃東以降なのである。新大関は機械的に大関
最下位にした。魁皇以前はわずか1例しかなかったのに
オールCケースになったのである。
表5
最悪は朝青龍の場合である。14勝1敗で優勝した千代
大海を別にすれば魁皇0勝4敗11休、栃東3勝2敗10休、
武双山全休と3人が散々な成績なのである。しかし、
朝青龍が新大関になったときは大関最下位なのである。
070211福祉 245
<朝青龍>
 
照ノ富士にしても豪栄道、琴奨菊というそもそも大関の
実力が疑わしい両者に劣るとは考えられない。なぜ、
こんな不合理な番付がまかり通るのだろうか。歴史的に
みても新大関のポジションは悪化に向かっていると言わ
ざるを得ない。
150527照ノ富士大関 131
<照ノ富士>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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