大相撲

五月場所総評

2015年5月26日

★五月場所の優勝争いについて
最近は言われなくなったが優勝するには連敗してはいけ
ない。琴奨菊、豪栄道は3日目・4日目に、稀勢の里は
4日目・5日目に早々と連敗して脱落している。大関陣は
序盤で総くずれである。横綱日馬富士も9日目・10日目に
連敗して優勝争いから後退した。
150513四日目幕内 698
<照ノ富士>
 
白鵬が好調なら独走状態になっても不思議ではなかった。
先場所に続いて照ノ富士が奮闘しなければしらけ場所に
なっていた。

★照ノ富士の初優勝について
照ノ富士は間垣部屋から伊勢ヶ濱部屋に移籍して以来
急速に力をつけてきた。先場所から豪栄道・琴奨菊を
超える実力を身につけてきた。さらに先場所は白鵬から
勝利し、自信をつけた。

今場所は白鵬がいまいちだったこともあってチャンスを
つかんだ。千秋楽は3敗で白鵬と併走したが、日馬富士が
白鵬を倒し、優勝決定戦にならなかったことは大きい。
150524千秋楽表彰 754
<優勝パレード 旗手日馬富士>
 
白鵬独走時代は新しい英雄を求めていた。照ノ富士の
初優勝はその相撲ファンの期待に十分応えた。英雄の
条件はここでというときに期待に応えられる者である。
今後は平幕に着実に勝つことが課題である。

★白鵬はなぜ惨敗したか
豪栄道戦・稀勢の里戦はつめが甘かった。勝ったものの、
安美錦戦は後ろにまわられた。右四つにいくよりも離れて
取る取り口が目立った。その結果どうしても安定性が崩れ
自分の力が発揮できなかった。

記者に不信感があるのかもしれないが、背を向け無視する
など余分なことにエネルギーを注がないほうがいい。
150514五日目幕内 1073
<5日目 白鵬、安美錦に後ろに回られる>
 
★三賞について
照ノ富士の敢闘賞のみという寂しさであった。千秋楽の
白鵬の成績にかかわらず、逸ノ城の殊勲賞はなかった。
白鵬は巨大な存在。殊勲賞でもいいのでは。技能賞は
かつて大受が押しの技能が認められ受賞している。こう
したケースを今取り入れるべきでは。そうでないと技能賞
の対象となる力士自体最初からほとんどいない状態に
なる。

★ほかに目に付いた力士
宝富士は上位で勝ち続けるだけの力をつけている。栃ノ心
も上位をくうなどして内容のある成績で9勝した。佐田
の海が2度目の上位戦で勝ち越したのは見事である。負傷
出場の遠藤は痛々しい姿をみせることなく、全力でぶつ
かっての6勝は上出来である。来場所は万全の体調で
元気な相撲を取ってもらいたい。
150513四日目幕内 980
<4日目 栃ノ心、稀勢の里から勝利>
 
★場所の採点
上記を総合し、休場者も目立ったことから65点。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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