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■初2日目 敗者に見えるもろさ

前日逸ノ城戦に勝って久々に存在感をみせた遠藤。この
日は同じ関脇で巨体で実力者の碧山戦である。遠藤突き
押しで下から入って右ざし一気に出て勝負あったかと
思われたが、東土俵に碧山を追い詰めながら、上体が
伸び、まさかのくずれをみせた。上手の手から水がもれた。
150112二日目幕内別角 723
<遠藤-碧山>
 
逸ノ城はまったく巨体が生きていない。逸ノ城の立ち
合いには一気に攻め込んでくる怖さはない。それどころか
今日は安美錦の動きに翻弄され、まったくいいところが
なく、あっさり負けた。
150112二日目幕内別角 776
<逸ノ城-安美錦>
 
豪栄道は照ノ富士相手に双差しになっても攻めきれない。
それどころか、照ノ富士の逆襲に防戦にまわってもろくも
くずれた。豪栄道ははたして大関にふさわしいのだろうか。
大関昇進はやはり間違いではといっそう強く思うように
なった。
150112二日目幕内B 218
<照ノ富士-豪栄道>
 
横綱鶴竜の相手は宝富士である。宝富士はここ2場所
上位で勝ち越してきて実力者の仲間入り近しを思わせる
存在である。立ち合いは攻め合いしのぎあいがあったが、
宝富士が左ざし一気に寄ると鶴竜は防戦一歩となり、
土俵際こらえるところを宝富士が上手投げで決めた。
150112二日目幕内B 583
<鶴竜-宝富士>
 
この4番、気になるのは負け方にもろさが見える点で
ある。負け相撲はそんなものさと思われがちだが、遠藤
以外は下位相手である。遠藤はいい攻めをみせたが逆に
いえばいかにももったいない負け方だった。最後にもろさ
が出た。腰のかまえ、足の運びができていれば逆転は
食わない。相撲はまだ2日目で残り13日ある。どう引き
締め、相撲を立て直すか。これからが大事である。
150112二日目幕内別角 1148
<別角度 鶴竜-宝富士>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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