大相撲

■初3日目 相撲のマナーとセオリー

2015年1月14日

3日目、前半の平日にも関らず満員御礼が出た。という
ことはこの後の土日は言うに及ばず、平日も満員御礼が
出る可能性は高いということである。人気があるのは
けっこうだが、弊害も多い。といっても特別なことでは
なく、マナーである。

まず、土俵で力士が取り組んでいる間は、ほかのお客
さんの視線をさえぎらないように配慮していただきたい
ことが1つ。もう1つは関取が南門から入ってくるときに
群がらないでほしいことである。関取が思うように進めず
気の毒である。以前はお客さんと関取は仕切りで区切られ
ていたが、きちんと復活していただきたい。

この日目を見張ったのは遠藤対安美錦戦である。安美錦は
前に落ちそうになり、勝負あったかと誰もが思った。だが、
次の瞬間、遠藤の足を取り、西土俵へもたれこんだのである。
脅威の粘力相撲である。とてもベテランのなせる技とは
思えない。復元力の相撲であった。

150113三日目幕内 794
150113三日目幕内 797
150113三日目幕内 801
150113三日目幕内 805

近年は力士の大型化ではたきや引きが決まり易くなった。
攻めていっての逆転負けも目立つ。出足がともなわないと
上体だけで相撲を取ってしまうのだが、まるで攻めにいく
ことが相撲のセオリーに反するかのようにさえ、映って
しまう。

最近は誰も言わなくなったが、もろ手突きは威力があるが、
リスクを伴う。はずされるとバランスを大きくくずすので
交互に突くよう話していたのはNHK解説者だった神風
さんである。ほかにも上手は浅く、下手は深く取るとか
上手は小指から、下手は親指から取れというセオリーも
ある。両前褌を取ったときはおがめなど理にかなった
相撲は様々である。、

なお、足を取られながら逆転勝ちした力士がいる。関脇
時代の貴ノ花である。貴ノ花の足を取った相手は大関の
清国である。1971(昭和46)年九月場所6日目のことで
ある。貴ノ花の粘りはすばらしかった。ちなみに足を
取ったら寝ろというセオリーがあることを付記しておく。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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