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■初3日目 相撲のマナーとセオリー

3日目、前半の平日にも関らず満員御礼が出た。という
ことはこの後の土日は言うに及ばず、平日も満員御礼が
出る可能性は高いということである。人気があるのは
けっこうだが、弊害も多い。といっても特別なことでは
なく、マナーである。
まず、土俵で力士が取り組んでいる間は、ほかのお客
さんの視線をさえぎらないように配慮していただきたい
ことが1つ。もう1つは関取が南門から入ってくるときに
群がらないでほしいことである。関取が思うように進めず
気の毒である。以前はお客さんと関取は仕切りで区切られ
ていたが、きちんと復活していただきたい。
この日目を見張ったのは遠藤対安美錦戦である。安美錦は
前に落ちそうになり、勝負あったかと誰もが思った。だが、
次の瞬間、遠藤の足を取り、西土俵へもたれこんだのである。
脅威の粘力相撲である。とてもベテランのなせる技とは
思えない。復元力の相撲であった。

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近年は力士の大型化ではたきや引きが決まり易くなった。
攻めていっての逆転負けも目立つ。出足がともなわないと
上体だけで相撲を取ってしまうのだが、まるで攻めにいく
ことが相撲のセオリーに反するかのようにさえ、映って
しまう。
最近は誰も言わなくなったが、もろ手突きは威力があるが、
リスクを伴う。はずされるとバランスを大きくくずすので
交互に突くよう話していたのはNHK解説者だった神風
さんである。ほかにも上手は浅く、下手は深く取るとか
上手は小指から、下手は親指から取れというセオリーも
ある。両前褌を取ったときはおがめなど理にかなった
相撲は様々である。、
なお、足を取られながら逆転勝ちした力士がいる。関脇
時代の貴ノ花である。貴ノ花の足を取った相手は大関の
清国である。1971(昭和46)年九月場所6日目のことで
ある。貴ノ花の粘りはすばらしかった。ちなみに足を
取ったら寝ろというセオリーがあることを付記しておく。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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