大相撲

十一月場所総評

2014年11月26日

●優勝争いについて
今年最後の場所、千秋楽結びの一番で優勝をかけた一番が
ようやく実現した。白鵬1敗、鶴竜2敗で白鵬が1差で
リードしていては実質白鵬の優勝が決定的ではあった。
内容も白鵬の一方的な相撲であった。鶴竜はせめて相星に
しておきたかった。鶴竜はよくやったが、優勝はまだ遠い。
141123千秋楽幕内B 099
<白鵬対鶴竜>
 
●白鵬の32回目の優勝 大鵬の最高優勝回数に並ぶ
日本プロ野球では長い間王選手のシーズンホームラン
55本が最高数だった。ローズ、カブレラと並んだ選手は
いても追い越した選手はいなかった。つい最近2013年
バレンティンが60本打って初めて抜いた。大鵬が32回の
優勝を達成して以来約43年10カ月ぶりに白鵬が並んだ。
白鵬の積み重ねた優勝がまさかここまでくるとは誰が
想像できたろうか。新大関で初優勝してすぐにも横綱か
と言われながら、足踏みしたときもあった。一人横綱
として相撲界を支えたときもあった。これから先は誰も
見たことのない景色になる。

●日馬富士について
日馬富士は2連敗して負けが込むのではと心配したが
最後までよく取りきった。しかし、日馬富士は今年ついに
優勝できなかった。今後は再び優勝にたどり着くよう
人の何倍も稽古をしなければならない。
141122十四日目I幕内 182
<日馬富士>
 
●逸ノ城をどうみるか
先場所の活躍からすると8勝は意外な感がするかもしれ
ない。内訳は横綱・大関戦1勝5敗、関脇以下7勝2敗
である。逸ノ城はまだデビュー6場所目である。過剰な
期待は禁物である。年2場所時代なら番付より実力が
上回ることはあっても年6場所では急速に成長することは
ない。8勝7敗はよくやったと言える。
141123千秋楽I幕内A 075
<逸ノ城>
 
●三賞について
殊勲=高安、敢闘=栃ノ心・旭天鵬
高安は優勝白鵬を倒し、栃ノ心は幕下に落ちながら4場所
連続優勝して幕内に復帰した。ゲガしてからのほうが強く
なった印象である。旭天鵬は40歳で10勝した。どれも
妥当な人選である。ただ、大相撲が太りすぎの集団では
技能賞は今後もめったに出ないかもしれない。

●そのほか気がついた点
休場力士が豊真将、出羽疾風、英乃海、大砂嵐、嘉風、
千代皇と多数出たが、途中出場で結局は豊真将と千代皇
のみが最後まで休場となった。途中出場後の成績は出羽
疾風5勝5敗、英乃海5勝3敗、大砂嵐4勝2敗、嘉風
4勝4敗となんとか持ち直した。やはり休場者が多過ぎる
と取組が少なくなるので結果的によかった。

★今場所を採点すると
白鵬が32回優勝を達成した点はよかったが、周囲の抵抗が
弱かった。大関陣は稀勢の里はまずまずだが、6勝の
琴奨菊・5勝の豪栄道に大関の実力はない。相撲内容は
熱戦もあったが、大味な相撲も目立った。総合点は65点。
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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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