大相撲

■福岡千秋楽 外国籍年寄襲名問題を考察する

2014年11月25日

十一月場所は終わってみれば白鵬の32回目の優勝で終わっ
た。前人未到の大鵬の優勝回数と並んだ。しかし、白鵬の
可能性はまだまだ広がっており、32回の優勝回数は通過点
に過ぎない。それよりも白鵬にとって破ってほしい壁が
ある。それは日本国籍を有していないと年寄になれない
規定である。
141123千秋楽表彰 148
この規定ができたいきさつは一言でいうと柔道の二の舞を
避けるためである。柔道は今や原点から遠く、細分化
された体重制、有効、教育的指導、投げ逃げ、押さえ
込み25秒、カラー柔道着など無差別で技ありと一本、
押さえ込み30秒のかつての面影は失われている。柔道は
JUDOという別な格闘技に変貌してしまったのだ。

変えたのは外国の柔道役員である。そのため相撲協会は
外国籍の年寄を排除したのである。「力士は体はでかい
が脳みそが小さい。わしは違うがね」と言ったのは力道山
である。紋切り型は知恵がなさ過ぎる。

例えば地位は大関以上または三役○場所勤めた外国人
力士は外国籍のまま年寄になれる。理事は2人以内と
する。など制限を設ければいいのではないか。力士は
自分が強くなるだけでは半人前。親方となって人を育てて
こそ1人前である。
141123千秋楽表彰 075
日本人だって外資系で働く時代である。親方たちがつま
はじきにされ、働く場所を奪われたらどう思うか。人の
立場に立って考えることは大切なことではないだろうか。
理事長が動かない場合は協会を公益法人に認定している
役所を動かすのも方法の1つである。白鵬には外国籍の
年寄第1号にぜひなっていただきたい。
141123千秋楽表彰 582

 

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲
-

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.