大相撲

新大関の通信簿

2014年8月27日

七月場所後に思いがけず豪栄道が大関に昇進した。しかし、
膝の負傷から巡業には参加できないという不安を残した。
本人はこれからは優勝を目指すという。その志やよし。
過去の新大関はどういう成績をあげたか振り返ってみた。
15日制が定着した1949(昭和24)年夏場所以降新大関に
なった千代ノ山以後の大関を対象とした。

■横綱になった大関
・系統別総当たり制
千代ノ山13勝2敗優勝
吉葉山 10勝5敗
鏡里  10勝5敗
栃錦  11勝4敗
若ノ花 13勝2敗
朝汐  9勝6敗
柏戸  12勝3敗
大鵬  10勝5敗
佐田の山13勝2敗
栃ノ海 9勝6敗

・部屋別総当たり制
北の富士10勝5敗
玉乃島 9勝6敗
琴桜  8勝7敗
輪島  11勝4敗
北の湖 10勝5敗
三重ノ海8勝7敗
若三杉 9勝6敗
千代の富士11勝4敗
隆の里 11勝4敗
大乃国 12勝3敗
北尾  10勝5敗
北勝海 12勝3敗 
旭富士 11勝4敗 
曙   全休
貴乃花 11勝4敗
若乃花 9勝6敗
武蔵丸 9勝6敗
朝青龍 10勝5敗
白鵬  14勝1敗優勝
日馬富士8勝7敗
鶴竜  8勝7敗
 
■最高位大関の大関
・系統別総当たり制
三根山 8勝7敗
大内山 9勝6敗
松登  5勝10敗
琴ヶ浜 11勝4敗
若羽黒 13勝2敗優勝
北葉山 8勝7敗
栃光  11勝4敗
豊山  7勝8敗

・部屋別総当たり制
清国  12勝3敗優勝
前乃山 全休
大麒麟 9勝6敗
貴ノ花 9勝6敗
大受  2勝6敗7休
魁傑  11勝4敗
旭国  9勝6敗
増位山 3勝5敗7休
琴風  11勝4敗
若島津 10勝5敗
朝潮  9勝6敗
北天佑 9勝6敗
小錦  9勝6敗
霧島  9勝6敗
貴ノ浪 12勝3敗
千代大海3勝8敗4休
出島  10勝5敗
武双山 全休
雅山  6勝9敗
魁皇  11勝4敗
栃東  13勝2敗優勝
琴欧州 10勝5敗
琴光喜 10勝5敗
把瑠都  10勝5敗
琴奨菊  11勝4敗
稀勢の里11勝4敗

大関に昇進した力士は65人。最高成績は白鵬の14勝1敗
で優勝している。ほかに新大関優勝は千代ノ山、若羽黒、
清国、栃東と5人しかいない。ただ、若羽黒、清国は
新大関優勝が最初で最後の優勝となった。優勝はでき
なかったが、初代若ノ花と佐田の山が13勝をあげている。
豪栄道は新大関優勝できるか。第一人者の白鵬が健在の
なか優勝を達成するのは容易ではない。
06夏千秋楽幕前半弱後 250天皇杯白鵬
<新大関で優勝した白鵬>
 
一番多い成績は11勝4敗と9勝6敗でともに14人いる。
次に多いのが10勝5敗で11人いる。9勝6敗の大関は
クンロク大関と揶揄される対象だったことからすると
多すぎる。負け越しが9人いる。そのうち、途中休場・
全休が6人いる。このなかで横綱になったのは曙一人で
ある。

大横綱大鵬は新大関の場所は10勝5敗と意外とふるわ
なかった。原因は風邪による体調不良、そのため稽古
不足からくる差さないと技がない弱点を露呈した。大鵬は
入幕から7場所目であるが、期待は大きかった。

新大関の成績は602勝310敗68休で休場を負けにしなければ
勝率は7割。10.5勝平均になる。休場を負け扱いすれば
一人があげた平均勝ち星は9.3勝になる。豪栄道は九月
場所でどこまでやるか。意外な大関昇進だけに予想を
上回る活躍が期待される。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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