大相撲

年間三賞、もしあらば

2014年12月23日

逸ノ城が中日スポーツの年間新人賞である第51回大相撲
幕内最優秀新人賞を受賞した。ほかに新聞社の表彰は
スポーツ報知の報知年間最優秀力士賞があるが、こちらは
白鵬が決定的である。昨年は12月24日に発表されている
から今年の発表は近い。

ところで、かつては年間三賞が日刊スポーツ制定で存在
したことがあった。年間三賞は大関への登竜門といわれ、
事実多くの受賞者が大関を射止めている。今年年間三賞を
もし選ぶとしたらどういう選考になるか、考察してみた。

まず、今年の各場所の三賞受賞者を並べてみる。

   殊勲賞  敢闘賞 技能賞
一月 該当者なし遠藤  該当者なし
三月 豪栄道  嘉風  該当者なし
五月 豪栄道  勢   該当者なし
        佐田の海
七月 豪栄道  高安  該当者なし
九月 逸ノ城  逸ノ城 安美錦
十一月高安   栃ノ心 該当者なし
          旭天鵬
140521十一日目幕内 1165
<五月場所 白鵬対豪栄道>

次に年間成績をあげてみる。

豪栄道 40勝20敗(関脇時代)
栃煌山 51勝32敗7休
高安     48勝42敗
碧山    47勝43敗
   45勝45敗
宝富士 45勝45敗
遠藤     45勝45敗
大砂嵐 45勝39敗6休
嘉風     44勝43敗3休
千代鳳 44勝46敗
安美錦 43勝47敗
旭天鵬 42勝48敗

殊勲星 
一月 隠岐の海 14勝1敗の大関鶴竜に勝利
三月 隠岐の海 14勝1敗の優勝鶴竜に勝利
     豪栄道  12勝3敗の横綱日馬富士に勝利
五月 豪栄道  14勝1敗の優勝白鵬に勝利
   碧山     13勝2敗の大関稀勢の里に勝利
七月 豪栄道  13勝2敗の優勝白鵬に勝利
    豪栄道  12勝3敗の大関琴奨菊に勝利
九月 なし
十一月高安   14勝1敗の優勝白鵬に勝利
140121十日目幕内 1143
<一月場所 琴奨菊対栃煌山>
 
年間殊勲賞は4場所関脇の豪栄道が文句なしの受賞である。
年間敢闘賞は年間成績で勝ち越し、なおかつほとんど上位
にいた栃煌山にしたい。年間技能賞は大型化した現代
大相撲では望めない。攻めていって逆転を許したり、引き
はたきについていけない中で技能派は育ちにくい。その
ため該当者なしが妥当である。これが2014年の年間三賞
受賞者であるがいかが。

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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