大相撲

■秋3日目 迷走豪栄道の今後

2014年9月17日

新大関豪栄道は立ち合いから嘉風を果敢に攻め立て、東
土俵に詰めた。しかし、嘉風にまわりこまれ横につかれ
不利な体勢となって勝負あった。今の豪栄道には途中
までの攻めはよかったというのは何の励ましにもなら
ない。必要なのは1勝である。

140916三日目幕内 835

過去に豪栄道以上に迷走した新大関がいる。1970(昭和
45)年大関に昇進した大麒麟である。大麒麟は早くから
大関候補と見られていた。しかし、ここ一番に弱く、
2度大関昇進のチャンスを逃していた。そして3度目で
チャンスをものにしてようやく大関に昇進した。

ところが新大関の場所の序盤戦何と1勝4敗の成績で
スタートしたのである。ところがここから6連勝し、
最終的には9勝6敗の成績で新大関の場所をのりきった。
2013(平成25)年七月場所で豪栄道自身も2勝7敗
から勝ち越した経験がある。

豪栄道の敵は自身の内にある。膝の負傷・巡業不参加と
いう不安。勝ちたいというあせり。負けたという屈辱と
気持ちの整理がつかないまま土俵にあがっている。大麒麟
や豪栄道の負けが込んでからの勝利に転じる例をあげた
のは、きっかけがつかめればそれができる地力があること
を明白にしたかったからである。

140916三日目幕内 862

これからの豪栄道はよけいなことを考えずに、自分の
相撲を取ることに専念することである。勝利の扉は
開ける。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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