6日目、照ノ富士は実力者栃ノ心と右四つ、栃ノ心が上
手を引くと素早く切る技能をみせる。再度栃ノ心が上手
を引いて出るところをまきかえ体を入れ換え寄り切った。
危なげない相撲が初日から続いている。まだ、6日目だ
が、上位実力者の中で一番安定感がある。勝っているか
ら言うのではない。勢いのある嘉風に対しては動きを封
じて圧倒したように危なげがないのである。
<栃ノ心を寄り切る照ノ富士>
照ノ富士が突然変異的に強くなったのは三月場所である。
白鵬を倒し、13勝2敗と好成績をあげた。そのころ腰の
よさが目に付いた。前かがみになっていい腰はあるが、
照ノ富士の腰は反っても強い。豪栄道に、双差しになら
れてもねじ伏せてしまった。
七月場所では、相手十分の体勢を許しすぎた。苦杯をな
めて優勝争いのレベルに到達できなかった。九月場所は
この弱点を今のところ露呈していない。
玉の海は安定した横綱だった。腰で取る相撲であり、二
枚腰をみせた数少ない横綱だった。ほとんど危ない相撲
はなかった。玉の海に勝つのは容易ではなかった。1年
間で84勝6敗という成績をあげた。角界のプリンスとい
われた貴ノ花はついに1度も玉の海に勝てなかった。
照ノ富士は玉の海になれる可能性がある。それは型をも
った相撲であり、腰で取る相撲である。照ノ富士への期
待はとてつもなく大きい。
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