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■秋5日目 引きは負けをよぶ

土俵の目撃者

冷たい雨が降り注ぐ国技館。5日目多くのお客さんが、

そんななかでも足を運んだ。多くのお客さんが利用する
駅がJRの両国駅である。その両国駅に実寸の土俵図が
ある。印象は狭いな、ちょっと下がると追い詰められて
しまうのではという印象である。土俵の直径は15尺であ
る。
この日の注目の一番は稀勢の里対栃煌山戦である。ここ
まで両者4戦全勝と負けなし。白鵬のいない場所は実力
者にとってまたとない優勝のチャンスである。栃煌山は
先場所鶴竜、白鵬の両横綱を倒して9日目ではトップに
並んだものの終わってみれば10勝止まりだった。
稀勢の里はここのところ12勝以上の成績がない。つまり
優勝争いができないでいる。稀勢の里の優勝条件を取り
こぼしをしないこととここ一番の勝負に勝つことである
なら、この一番は落とせない。

150917五日目幕内 836
<稀勢の里、栃煌山に敗れる>

大一番に熱戦なし。まさにその通りの展開となった。飛
び込む栃煌山に稀勢の里が引いたためあっけなく、勝負
はついた。思い起こせば、3日目鶴竜が嘉風に負けたの
も引きである。押さば押せ、引かば押せ、押して勝つの
が相撲の極意と伝えれれている。引いたらごっつあんで
ある。改めて戒めよ。
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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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