1敗栃煌山対大関豪栄道
栃煌山は明らかに堅くなっていた。まだ優勝を意識する
のは早すぎる。豪栄道の速い首投げが決まってしまった。
この首投げは先場所白鵬にも決めている。首投げは本来
捨て身の技だが、相手が出る勢いがあるだけにタイミング
があえば決まってしまう。
1敗同士の対戦は白鵬が終始照ノ富士に上手を与えず
なおかつ攻め続けて寄り切った。白鵬の勝因は照ノ富士の
戦力をそいで自分十分になった点にある。若さとパワー
だけでは白鵬に通じない。
三月場所照ノ富士が勝ったときは逆だった。照ノ富士の
課題は
1.相手に上手を与えない
2.与えても切る技能
3.立ち合いは白鵬を後退させる攻撃力
がほしい。
横綱東富士は「大関は一芸でいい。しかし横綱は一芸では
だめだ。二芸必要だ」と言っている。打倒白鵬が照ノ
富士を強くする。そのためにも今後同じ負け方をしては
いけない。
【名古屋情報】
名古屋場所愛知県体育館開催50周年を記念して力士像が
1階に飾られている。なんでも公益財団法人愛知県・教育
スポーツ振興財団の依頼で内藤済氏によってカービング
された作品である。顔は松登のように見えるのは筆者
だけだろうか。