大関在位ランキング|最長は千代大海・魁皇65場所、成績のワースト記録も

大関在位の最長は、千代大海と魁皇の65場所(11年弱)。次いで貴ノ花の50場所が長い。ただ田口は「問題は長さではなく、その間にあげた成績なのである」と書く。2015年当時に横綱に上がっていなかった大関のうち、大関の責任勝ち星10勝(勝率.667)を在位通算で超えていたのは稀勢の里ただ一人だった。

※15日制になった三根山以降の大関のうち、2015年七月場所の時点で横綱に上がっていなかった35人(人数は画像から当サイトが数えた)を、相撲記者・田口 通廣が在位と成績の通信簿にまとめた記録(稀勢の里・琴奨菊・豪栄道が現役の大関だったころ)。横綱に昇進するまでの大関在位(最短2場所〜最長32場所)は横綱の大関在位場所数ランキングに分けている。

目次

大関在位の長い力士|最長は千代大海・魁皇の65場所

スポンサーリンク

田口は大関を「一時的な好成績でなれるが、なったあとは不成績が目立つ地位である」と定義している。対象は、在位した場所が15日制になった三根山以降の大関。そのなかで在位がとくに長かったのが次の3人である。65場所は11年弱にあたり、田口は「この数字は容易には破られない」と見ている。

大関在位記録
千代大海65場所歴代最長タイ。負け越し19回(うち公傷4)も最多
魁皇65場所歴代最長タイ。連続2ケタ勝利なし20場所(3年2場所)も最長
貴ノ花50場所長期在位の代表格
大関在位の長い力士(田口 通廣の集計)

全員の在位場所数と成績は、下の田口作成の番付(画像3枚)に載せている。協会の記録どおりに並べた歴代の大関は歴代大関一覧に、初土俵から大関までの速さは大関昇進スピード ランキングにまとめた。

田口が作成した大関の番付|在位と成績の全データ

昇進したときの取組制度ごとに3枚に分かれている。系統別総当たりの時代、昭和の部屋別総当たり、平成の部屋別総当たりの順で、場所数・勝敗・休場・勝率・優勝争い・10勝以上・9勝以下・連続2ケタなし・負け越しの数が並ぶ。

大関の在位と成績の番付(系統別総当たりで昇進)
<系統別総当たりで大関に昇進>
大関の在位と成績の番付(部屋別総当たり・昭和)
<部屋別総当たりで昭和に大関に昇進>
大関の在位と成績の番付(部屋別総当たり・平成)
<部屋別総当たりで平成に大関に昇進>

大関の成績|主な記録とワースト

大関の責任勝ち星は10勝で、勝率に直すと6割6分6厘7毛になる。9勝6敗では勝率6割にとどまる。在位を通じた成績で見ると、大関どうしでも記録に大きな差がついた。

項目記録続く力士など
責任勝率(.667)を在位通算で達成稀勢の里のみ迫ったのが琴風、把瑠都
在位通算の勝率ワースト(2015年の集計)大受(.484)本文は雅山・増位山が続くと書くが、番付画像では松登(.493)が2番目
連続2ケタ勝利なし魁皇 20場所連続3年2場所。本文は北天佑18・松登15、番付画像は朝潮18・北天佑10
負け越し回数千代大海 19回うち公傷4。魁皇15、栃東・琴ヶ濱12
優勝争い(12勝以上)最高は貴ノ浪 10回(37場所)番付画像では小錦も10回(39場所)。0回が9人、1回が8人
大関の成績の主な記録(田口 通廣の集計。2015年七月場所の時点で横綱に上がっていなかった大関35人)

責任勝ち星を在位通算で超えたのは稀勢の里だけ(2015年の集計)

勝率6割6分6厘7毛を在位通算で超えていたのは、集計の時点で稀勢の里ただ一人。迫ったのが琴風と把瑠都である。反対にワーストは4割台の大受。田口は雅山、5割ジャストの増位山が続くと書くが、番付画像では大受(.484)と雅山(.496)のあいだに松登(.493)が入る。

田口は、10勝以上の場所が9勝以下の場所を上回ったのは稀勢の里だけで、逆にその差が大きかったのは琴欧洲、貴ノ花、魁皇の順だと書いている。ただし番付画像の数字では、琴風(13と9)・霧島(9と7)・把瑠都(8と7)も10勝以上が上回り、差がいちばん大きいのは朝潮(7と29)である。

田口は、2場所(時代によっては3場所)続けて負け越すと関脇に陥落する規定について、「大関を弱くしているのは間違いない」と書いている。

大関 稀勢の里・把瑠都・琴欧洲
<稀勢の里、把瑠都、琴欧洲>

連続2ケタ勝利なしと負け越しのワースト

連続2ケタ勝利なしは、魁皇の20場所連続が最長で、3年2場所に及んだ。田口は北天佑の18場所連続、松登の15場所連続が続くと書くが、番付画像では18場所連続は朝潮で、北天佑は10場所である。松登は大関在位中、ついに10勝以上の成績をあげることができなかった。

負け越しは千代大海の19回が最多で、そのうち4回は公傷である。田口は「こんなに公傷の恩恵にあずかった大関はほかにいない」と書く。魁皇が15回、栃東と琴ヶ濱が12回と、2ケタの負け越しが並ぶ。

大関 魁皇
<魁皇>

優勝争いの少なさ

優勝争いの定義はさまざまある。千秋楽を迎えた時点か、トップどうしが直接対決した時点か。田口はややこしさを避け、12勝以上をあげた場所を機械的に優勝争いの回数として数えた。

それでも最高は貴ノ浪の37場所中10回にすぎず、0回の大関が9人、1回が8人もいる。田口は「年2場所くらい優勝争いができなくては大関の存在価値はますます薄れる」と書いている。

通信簿でいちばん優秀だったのは稀勢の里

田口はこの通信簿で最も成績が優秀だった大関を、当時現役の稀勢の里とした。そのうえで「惜しむらくは優勝争いが少なすぎるし、何よりそろそろ優勝がほしいところである」と書いている。稀勢の里はその後、横綱に昇進した(横綱の大関在位場所数ランキング)。

スポンサーリンク
大関 稀勢の里
<稀勢の里>

大関の在位と成績についてよくある質問

Q. 大関在位が最長なのは誰ですか?
A. 千代大海と魁皇の65場所で、11年弱にあたる。貴ノ花の50場所がこれに続く。横綱に昇進するまでの大関在位の最長(琴櫻・武蔵丸の32場所)とは別の記録である。

Q. 大関の成績でワーストの記録は?
A. 2015年の集計の時点で、在位通算の勝率ワーストは4割台の大受。負け越しは千代大海の19回(うち公傷4回)、連続2ケタ勝利なしは魁皇の20場所連続が最多。対象は2015年当時に横綱に上がっていなかった大関。

Q. 大関の責任勝ち星はいくつですか?
A. 10勝。勝率に直すと6割6分6厘7毛で、これを在位通算で超えていたのは、2015年当時に横綱に上がっていなかった大関では稀勢の里だけだった(田口の集計)。

Q. 横綱に昇進するまでの大関在位は、最短で何場所ですか?
A. 横綱に昇進した力士の大関在位は大関在位場所数ランキング(横綱になるまで)にまとめている。最短は双葉山・栃木山・照國の2場所、最長は琴櫻・武蔵丸の32場所。

関連記事:歴代大関一覧/大関昇進スピード ランキング/大関の降格・陥落の条件/ハチナナ大関とは

ブログランキング

当サイトはブログランキングに参加しております。記事をよんでいただいたら、以下バナーをクリックいただくと、ランキングに反映されます、1日1クリックよろしくおねがいします
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

少年漫画雑誌、日経関連の編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

目次