大相撲– category –
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■十三日目 充実白鵬全勝優勝の可能性を探る
平日のチケットに異変あり。この日販売したのはイス席B、残りわずかのマス席Cと当日売りの自由席のみであった。やがてイス席Bと自由席は完売し、満員御礼の垂れ幕が下がった。13日目の満員御礼はこれまでもあったが、それ以上に本当によく入った。土日の館... -
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■十二日目 意外な形で終わった遠藤の大関戦
今日の注目の取り組みは結び前の一番遠藤対大関琴奨菊戦である。ここまで9勝2敗と好調の遠藤。前日は巨体の臥牙丸を上手投げで倒し、勢いにのっている。新聞では最速大関撃破だの見出しが紙面を飾る。一方、右大胸筋断裂によってテーピングが痛々しい琴... -
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■十一日目 終盤の焦点
白鵬が琴欧洲を退け全勝、鶴竜も豪風を寄せつけず1敗を守った。しかし、優勝への盛り上がりがいまいち感じられない。それは、数字上は1差でも実態はそれ以上の開きがあることを相撲ファンは感じている。白鵬が危なげない相撲を取り続け、稀勢の里が低迷... -
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■十日目 苦手が多すぎる琴欧洲
大関復帰を目指す琴欧洲が苦手松鳳山の突き押しに後退し、4敗目をきっした。松鳳山にはこれで5連敗。対戦成績も2勝7敗となった。松鳳山だけでない。琴欧洲はほかの下位力士安美錦(18勝19敗)、豊ノ島(15勝14敗)も苦手としている。今場所は果敢な攻... -
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■九日目 勝負弱い以前の稀勢の里
稀勢の里が豊響に一方的に押し出され敗れた。これで4敗目である。予期せぬ出来事とはこのことである。人生には上り坂もあれば下り坂もある。しかし、もう一つ坂がある。それはまさかのさかである。と言ったのは小泉首相である。まさにこの一番はまさかの... -
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■八日目 新しき対決大砂嵐対遠藤
この日、最も注目した取り組みは幕内前半の一番大砂嵐対遠藤戦である。ともにスピ-ド出世、若くて新しい力の激突である。両者が幕内にいた先場所は対戦がなかった。しかし、幕下で大砂嵐が1勝、十両で遠藤が1勝と互角の成績での対戦である。大砂嵐はア... -
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■七日目 日本人の星遠藤の突破力に期待
日本人期待の星、横綱候補の稀勢の里、大関が期待される豪栄道、栃煌山、…。しかし、どの力士も今のところ突破力がみられない。外国人出身力士は習慣、言葉、食事というハンディがあるにもかかわらず、横綱をはじめ上位をしめている。いったいなぜこうした... -
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■六日目 出でよ、曲者、個性派
たんたんと進む取り組みを見てつくづく思った。今の土俵、見ていてわくわくする取り組みが少ないということを。かつてはけたぐりでよく大鵬を負かした海乃山、かく乱スピード相撲の藤ノ川・鷲羽山など期待させる曲者がいた。しかし、今はそうした期待を抱... -
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■五日目 横綱昇進の条件
稀勢の里が碧山の馬力に圧倒され、いいところなく一方的に突き出され2敗となった。これまで稀勢の里の横綱昇進の話題を距離を置いて見て来たが、あらためて横綱昇進の条件を考えてみる。横綱はほかの競技にはない特殊な概念である。1.常に力量抜群2.... -
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■四日目 値千金の粘力相撲
完全に勝ったと思った相撲をひっくり返される。負けた力士はたまったものではない。しかし、見ている観客は信じられない土俵の光景にあっけにとられ、次の瞬間最高の拍手をおくる。そんな相撲がこの日は見られた。それはまず、幕下上位5番の最初の一番で... -
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■三日目 琴奨菊の今後
大関琴奨菊が豊ノ島にあたり負けし、後手にまわって切り返しで敗れた。それにしても負け方も、テーピングしている右肩も痛々しい限りである。先場所右大胸筋断裂全治3カ月と診断されたて休場した負傷は当然治癒しているわけがない。カド番だから無理して... -
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■二日目 稀勢の里苦戦必死?の今後の対戦相手
稀勢の里が妙義龍にくい下がられ、上体を起こされて後退する場面もあり、危ない相撲を取った。最後は妙義龍の攻めをしのいで勝利した。稀勢の里はまだ、自分の相撲が取れていない。ただ、妙義龍は実力者であり、簡単に勝てる相手でないことは確かだ。稀勢... -
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■初日 稀勢の里の1敗を分析する
大関稀勢の里が要注意の豊ノ島にいいところなく敗れた。立会いのあたりはなく、豊ノ島にあっさり双差しをゆるしての敗退だった。しかし、もっと大きな敗因がある。それは周辺からわきあがる横綱昇進という声を意識して力を発揮できなかしたことである。。... -
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2014年はどうなる 期待のホープの活躍度
千代大龍も遠藤同様学生出身である。幕下付け出し15枚目格でデビューしたが、これほどがっかりさせた力士はいなかった。なんと1勝もあげられずに途中休場したのである。それだけに2013年は目をみはる成長だった。横綱日馬富士、大関稀勢の里、大関琴奨菊... -
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2014年はどうなる 真価問われる遠藤
遠藤が土俵に上がるとひときわ拍手が多くなる。4場所目での幕内。日本人期待の星として人気も急上昇である。2014年、遠藤はどこまでやるか。まず学生出身でスピード出世した大関豊山、横綱輪島と比較してみよう。 入幕 三役 大関... -
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2014年はどうなる 優勝争いできるか日馬富士
日馬富士が横綱に昇進以来、2013年十一月場所千秋楽結びの一番で初めて実現したことがある。それは優勝を争う横綱決戦である。日馬富士が横綱7場所目にしてようやく実現した。もっとも15戦全勝優勝した一月場所は日馬富士の責任ではないが、優勝したとき... -
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2014年はどうなる 最高記録に迫る超人白鵬
白鵬が双葉山の69連勝に挑んだ2010年のときのことをこう記してある。71年たっても破れぬ、誰も迫ることができなかった双葉山の69連勝。まさに常人にはなしえぬ、超人にしかできない記録だ。双葉山だけではない。3/4世紀ぶりにそれに挑む白鵬も超人だ。超人... -
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2014年はどうなる 下がっている横綱昇進条件
新横綱は誕生するか。一月場所で横綱昇進か、と騒がれているのは大関稀勢の里である。稀勢の里は勝負に対して常にガチンコであり、変に空気を読むことがない好きな力士の一人である。稀勢の里の取組は緊張感に満ちている。その稀勢の里が横綱と騒がれるの... -
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大関考 昭和・平成の名大関は清水川一人
これまで2回の検証で大関としての実績不足が証明 されたが、例外はないか。1932(昭和7)年5月場所 から1937(昭和12)年5月場所まで大関を務めた 清水川に着目してみる。玉錦時代、11日制(最終場所 のみ13日制)、系統別総当りのもとで戦った成績は ... -
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相撲クイズ解答偏2(出題12月22日)
★大相撲全般から1.私は誰でしょう。できるだけ少ないヒントであててください。ヒント1 佐渡ヶ嶽部屋にいたことがあります。ヒント2 四股名の一部は高砂部屋の力士に使われたことがありました。(現在はその力士は九月場所を最後に引退しました)ヒン... -
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相撲クイズ解答偏1(出題12月22日)
問題にあわせ解答も「ですます調」で書いていきます・★今年の土俵から1.元大横綱大鵬が亡くなりましたが、大鵬の優勝に関する問題です。大鵬の優勝といえばあまりにも32回最高回数が有名ですが、他にも大鵬だけがもつ優勝に関する最高記録があります。そ... -
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大関考 昭和・平成の大関の成績を検証2
1949(昭和24)年五月場所以降15日制が定着した。引き続き増位山以後の大関の成績を検証してみよう。【系統別総当たり制第2期】1947(昭和15)年十一月場所~1964(昭和39)年●増位山◆増位山 大関在位4場所 皆勤2場所優勝争い1回 優勝1回 27勝20... -
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大関考 昭和・平成の大関の成績を検証1
昭和・平成の大関はどの程度の実績を残しているのか。まず、大関時代の成績を出してみた。対象は大ノ里から鶴竜まで46人。取組編成、制度などが違うので【対戦形式】を柱として《制度》をはさみ大関を分類し、主な力士の成績を掲載した。【東西制第1期】... -
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大関考 大関とは何か
豪栄道が十一月場所で大関の足がかりを築くかと期待されたが8勝に終わった。琴奨菊が大関昇進したころから3場所33勝大関昇進が目安のように一人歩きした。そのため3場所32勝で大関昇進した稀勢の里を甘い昇進と非難した方がいた。歴史をみれば3場所28... -
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相撲クイズ あなたは何問解けますか。
毎年12月は相撲仲間が大勢集まって忘年会が開かれる。そこでは相撲クイズが出し合われる。今年2013年は参加できないがクイズを用意したので、ここで出してみたい。私の場合出題にあたり以下をモットーにしている。A 問題は資料を見ないで頭で作成する答... -
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2013年10大ニュース 2位・1位
2位 わずか3場所で入幕の遠藤 人気爆発日本人で期待がもてる遠藤の出現に相撲人気は急上昇した。3場所で入幕という驚異の新人ぶりと四股のさい足が高くあがり、柔らかさと美しさを兼ね備えていることが拍車をかけた。幕下10枚目格付け出しでスタート... -
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2013年10大ニュース 4位・3位
4位 白鵬充実 4連覇と7年連続年間最多勝白鵬の強さの秘密は反応の速さにある。いつまでも不利な体勢なままでいない。また、横綱として休場がないこともあげられる。今年は82勝8敗の充実ぶりである。優勝は27回になり大鵬の32回が視野にはいりつつあ... -
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2013年10大ニュース 7位から5位
7位 相撲部屋があいついで消滅親方の定年による消滅が放駒部屋(元大関魁傑)、と三保ヶ関部屋(元大関増位山)、親方の健康上の理由による消滅が二所ノ関部屋(元関脇金剛)と間垣部屋(元横綱2代目若乃花)である。いずれも後継者がいないため、放駒部... -
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2013年10大ニュース 10位から8位
10位 気合入れで人気者の高見盛が引退2012年十一月場所、大阪から観戦に来ていたお客さんがいた。十両東9枚目の高見盛が登場すると「高見盛ぃ!何とかがんばって大阪までもってくれぇ」と声援をとばしていた。しかし、そのかいもなく高見盛は一月場所後... -
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2013年10大ニュース 前文
今年はニュースの順位付が難しい1年だった。これだという決め手になるニュースが少ない中、好角家・相撲通のT氏・A氏・M氏さらにS氏・H氏に加わっていただき、5氏から今年の10大ニュースを寄せていただいた。5氏の10大(重大)ニュースも五者五様の... -
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相撲人気は上昇傾向
こんなナゾナゾがあった。野球場にいる鳥はウグイス(嬢)。では相撲会場にいる鳥は?答は閑古鳥である。しかし、これは不祥事が続出したころの話である。今の相撲人気はどうか。2013年の観客数をみていこう。単位は人である。 一月 三月... -
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琴欧洲の全盛期は大関昇進前の小結・関脇時代
十一月場所で大関琴欧洲が途中休場し、2場所連続負け越しで関脇陥落が決定した。新大関は2006年一月場所だが、私はその年の年賀状で「時代を築くか朝青龍の引き立て役で終わるか」と記した。答は残念ながら後者になった。琴欧洲の大関時代はさんざんな成... -
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心 玉の如し
ここからは「である調」で書かせていただきます。かつて大相撲は不祥事続きであった。新弟子リンチ死事件、野球賭博事件、八百長事件とこれでもかこれでもかと噴出した時期があった。私などは玉錦の生き様が好きで、大相撲が不祥事続きでも見放さないでい... -
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忘れえぬ玉の海梅吉氏の「土俵の心」
こんにちわ!電光力です、これから相撲関連のことを熱く語っていきますのでよろしくお願いします.。土俵の目撃者はこれまで、場所の総評として友人にあてた手紙で書いてきました。根幹にあったのはかつて報知新聞(現スポーツ報知)に掲載された玉の海梅吉...