今、全国に大相撲のファンサークルはどれくらいあるの
だろうか。数年前関西のある同好会がなくなった。かなり
高齢化していたと聞く。今から16年ごろ前に20年以上
続いた歴史をもつ相撲の会が解散した。会員は全国に
一時100名以上おり、定期的にきちんと会報を出し、行事
も充実していた。
本場所観戦をはじめ、貴ノ花と語る、相撲評論家小島
貞二氏の講演、番付予想、勝負予想などが行われていた。
さらに相撲の稽古や大会、合宿まであった。それもまわし
をつけて土俵の上でひんぱんに行われていた。筆者も
この草相撲に何度となく参加し、肌で相撲を知る機会に
なった。相撲とは関係のない海水浴や野球大会まであった。
相撲の会の存在によって多くの友人ができたことは人生に
とって大きな出来事だった。この相撲の会は長きにわたっ
たが、会長は変らずに一人であった。解散の理由は会長が
おりることになったが、新しい会長立候補者がいないため
である。会はなくなったが人と人のつながりは消えなかった。
会長は中国の留学生のめんどうを見ていたことがあった。
筆者は留学生をディズニーランドや東京タワーなどに案内
したことがあった。
その元会長が先日亡くなられた。お元気でないのは風の
便りにきいていたが、突然の訃報に驚いた。古い力士の
写真が誰なのか、相撲部屋のルーツ、相撲史などまだまだ
教えを受けたかったのに…。偲ぶ会で最後のお別れをして
こようと思う。今は謹んで御冥福をお祈りします。合掌。
<写真は会長のHPより>