大相撲

すぐれもの大相撲

2014年9月13日

涼しくなったと思ったらやや暑さが戻った中で九月場所が
始まる。相撲ほどあっという間に勝負がつくものもないが、
反面柔道や剣道より勝敗が明確なことも確かである。

日本人は自国の文化のよさになかなか気がつかない。
はさみも糊も使わないで1つの形をつくりだす折り紙。
インドで発祥した将棋が西洋に行ってチェスになり、
東洋に行って中国将棋、朝鮮将棋になった。しかし、
将棋を一番面白いゲームにしたのは日本である。それは
取った駒がもう一度使えるからである。これが千万変化を
うんだ。

さて翻って、大相撲はどうだろうか。古い話だが、アメ
リカ兵が相撲が見たい、取ってくれというのでアマ力士達
が右四つで始めたら「ノーノー、そんなの相撲じゃない」
って言った。このエピソードは大相撲の特徴を物語って
いる。

格闘技はボクシング・空手のように離れて戦うか柔道・
レスリングのように組んで戦うかのどちらかである。
ところが相撲は離れて戦っていたかと思うと組んだり、
その逆もある競技である。
140913初日前日 211
<白鵬>

プロ野球では優勝できなければ2位もびりも同じと公然と

言う方もいる。また、優勝が決まった後の試合ではタイ
トルをめぐってオーダーを組んだり、来季に向けて若手を
試験的に使ったりする。

だが大相撲はよくできた制度で消化試合はない。次の場所
の番付を少しでもよくしようとする戦いがある。なかでも
十両と幕下の入れかえ戦では壮絶な死闘が繰り広げられて
きた。本当は番付ごとに給与が違えばもっと激しい相撲が
見られるのだろうが。将来真剣に考えてみてはいかがだ
ろうか。

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲
-

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.