大相撲

■名7日目 豪栄道に必要な突破力

2014年7月20日

豪栄道が横綱に連勝している大砂嵐をあっさり寄り切って
5勝目をあげた。豪栄道は連続関脇在位が今場所14場所
で、これまでの魁皇の13場所を抜いて昭和以降最長在位
記録になった。

140719七日目幕内 900

かつては、三役在位が長いからという理由で大関になった
力士がいる。北葉山である。三役在位は12場所である。
両力士の内訳は以下である。なお、北葉山は(小結)と
ないのは関脇である。

豪栄道            北葉山
2012年           1959年
五月場所 8勝7敗   七月場所 8勝7敗(小結) 
七月場所 7勝7敗1休 九月場所 8勝7敗(小結)
九月場所 8勝7敗   十一月場所8勝7敗
十一月場所11勝4敗  1960年
2013年            一月場所 9勝6敗
一月場所 8勝7敗    三月場所 10勝5敗
三月場所 10勝5敗   五月場所 7勝8敗
五月場所 7勝8敗   七月場所 11勝4敗(小結)
七月場所 8勝7敗   九月場所 11勝4敗
九月場所 11勝4敗  十一月場所9勝6敗
十一月場所8勝7敗   1961年
2014年            一月場所 8勝7敗
一月場所 8勝7敗    三月場所 9勝6敗
三月場所 12勝3敗    五月場所 11勝4敗
五月場所 8勝7敗     大関昇進
七月場所 

北葉山は現代ならとても大関に昇進していない。大関の
成績は大関在位30場所、皆勤は28場所、優勝争い3場所、
優勝1回、250勝179敗21休、勝率0.583、負け越し6場所、
1場所の平均勝ち星8.7勝 大関合格からは程遠い成績
である。

豪栄道は13場所の関脇成績には2度負け越しがあるが、
東から西にまわっただけで、小結陥落を免れている。
2ケタ勝利は4度あるが連続しない。豪栄道は一番大関に
近い力士だが、決め手にかける。

大関昇進はどうあるべきか。琴奨菊が大関に昇進した
ころから一人歩きした3場所33勝はいただけない。大関は
三賞がもらえない。もらえるのは優勝だけである。優勝
争いを3場所に1度はするだけの力量と最低10勝をあげる
責任感が必要である。

豪栄道は毎場所優勝を目指すつもりで相撲に取り組ん
ではいかがだろうか。取りこぼしはできない。通用しない
相手にどれだけ差をつめたかを肌で知る。突破力は今まで
の延長からはけして生まれない。
北葉
<北葉山のブロマイド部分>

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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