大相撲

■夏初日 落ち着いた取り口の新横綱鶴竜

2014年5月12日

鶴竜所作をミスる。初日2日前の奉納土俵入りがこう報道
されただけに注目された鶴竜の新横綱の土壌入りである。
過去には新横綱ではないが、白鵬がせり上がりをせずに
終えたことがあった。新横綱鶴竜は観客の拍手のなか、
堂々と梅ヶ谷型の土俵入りをおこなった。

なお、横綱土俵入りの型について5月10日の朝日新聞に
興味深い記事が掲載された。土俵入りの所作の謎、「不
知火」の手本、実は「雲竜」?と見出しがついている。
また、1869(明治2)年に撮影された横綱不知火光右衛門
と鬼面山の綱を締めた写真が掲載されている。写真は
鬼面山が両手を広げているのに対し、不知火は左手を
折りたたんで右手を伸ばしている。写真の出典は横浜開港
資料館編「F・ベアト写真集2」明石書店刊とある。興味
のある方は図書館でご一読されてみてはいかが。

新横綱鶴竜の初日の対戦相手はパワー相撲の碧山である。
難しい相手ではないが、一歩間違えると土俵際に追い込ま
れる可能性はある。新横綱の初日は意外と鬼門である。
土俵の鬼若乃花、前褌を取って走る柏戸、怪童北の湖
などが負けている。

鶴竜は碧山に押し込まれることなく、突き合い。碧山を
後退させて、右差しから体勢をおこして引き落としで
勝負をつけた。鶴竜は終始落ち着いていた。これが一番の
勝因である。しかし、まだまだ場所は始まったばかりで、
強豪、実力者との対戦はこれからである。
140511初日幕内 1137
 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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