大相撲

明日のホープ

2014年4月20日

ファンの期待に応えられるのが英雄の条件であるなら、
近年は英雄が少ない時代といえる。幕下時代これは逸材
だと思った力士に澤井(豪栄道)、景山(栃煌山)、
阿覧、魁聖、碧山、土佐豊、栃乃若、佐久間山(常幸龍)
などかいたが現状は頭打ちである。

学生出身は力士人生を細く長くという生き方を選択して
いるという声を聞いたことがある。これが影響して、いい
逸材が現状を打破できないでいるとは思いたくないが、
期待がもてないのが現状である。

頭打ちのグループにはいっていない明日のホープは誰か。
まず、遠藤。足があがるきれいな四股と勝負をあきらめ
ない執念。ファンの人気はすさまじく、期待は大きい。
大砂嵐は未完の大器である。相撲を少しずつ覚えてきて
いる。理にかなった相撲が取れるとき上位にとって脅威に
なる。次に照ノ富士。格段の進歩で強くなっている。
伊勢ヶ浜部屋に移籍したのがいい方向に働いている。

十両以下はどうか。今度新十両の逸ノ城はスケールが
大きい相撲をとる。ここまでは順調にきたが、目標を
大きく持って現状を突破してほしい。

かつて安念山がなかなか大関になれないことに解説の
玉の海梅吉氏は「これじゃ安念山じゃなく残念山ですな」
と言ったことがあった。明日のホープは残念な結果に
ならないよう精進していただきたい。
<写真は三月場所初日、鶴竜を追い詰めた遠藤>
140309初日幕内 890遠藤

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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