大相撲

巨漢大相撲で失われたもの

2014年4月19日

大相撲は体重制がないから面白いという。その反面、
「大相撲は体重制はありませんが、全員ヘビー級です」
というセリフは空手バカ一代(原作梶原一騎 漫画つのだ
じろう)という漫画にでてくる。

そこで各スポーツの体重の階級を調べてみるとプロボク
シングは90.718kg超がヘビー級である。柔道のオリン
ピックは100kg超が重量級である。ムエタイのプロはスー
パーヘビー級があるが、それでも95kg以上である。なる
ほど全員ヘビー級である。

引退した琴欧洲を除く三月場所の幕内力士をヘビー級
なりに分類してみる。

120kg台 里山
130kg台 日馬富士、松鳳山
140kg台 遠藤、嘉風、妙義龍、東龍、貴ノ岩、鏡桜
150kg台 白鵬、鶴竜、豪栄道、栃煌山、安美錦、豪風、
          旭天鵬、北大樹、大砂嵐
160kg台 玉鷲、隠岐の海、高安、勢、宝富士、常幸龍
170kg台 琴奨菊、稀勢の里、千代鳳、千代大龍、照ノ富士
          徳勝龍、舛ノ山
180kg台 栃乃若、魁聖、豊響、千代丸、富士東、天鎧鵬
190kg台 碧山、臥牙丸
200kg以上佐田の富士

130キロ台が平均体重だった時代、150キロは巨漢力士
だった。現代はまさに巨漢力士集団である。力と力、
土俵狭しと巨体がぶつかりあう。それはそれでいいのだが、
失われたものもある。つり出し、うっちゃり、水入りが
ほとんど見られなくなった。大味な相撲だけでなく、技の
相撲が見たい。栃ノ海、栃東、鷲羽山、旭国、若乃花勝、
舞の海ような相撲が。それはもはや求めることができない
過去の遺物となってしまうのだろうか。
<写真は臥牙丸>
140309初日臥牙丸

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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