鶴竜は新横綱となる五月場所でどんな相撲を取るか。
新横綱というとどうしても行事や激励会が多くなり、
土俵に集中しにくい状態になりがちである。
これまで新横綱はどんな成績をあげてきたのか。千代の
山以降日馬富士まで30人を検証してみよう。30人の成績は
305勝110敗35休、休場を除くと勝率7割3分5厘 11勝
4敗平均である。一番多い成績は11勝4敗と10勝5敗で
7人ずつである。途中休場2人、全休が1人いる。
優勝は大鵬、隆の里、貴乃花の3人だけである。大鵬、
貴乃花は3連覇、隆の里は全勝優勝で2連覇を達成して
いる。優勝確率はわずか1割と新横綱の優勝は容易では
ないことがわかる。横綱合格点となる12勝以上は10人と
3人に1人で、けっこう狭き門になっている。
鶴竜はどうか。予想される対戦相手から分析してみよう。
以下が対戦相手別成績である。
横綱 白鵬 4勝30敗
日馬富士11勝22敗
大関 稀勢の里11勝24敗
琴奨菊 14勝16敗
実力者豪栄道 16勝8敗
栃煌山 17勝15敗
松鳳山 8勝
安美錦 14勝13敗
豊ノ島 14勝8敗
要注意千代大龍4勝
遠藤 1勝
連敗中の隠岐の海とは通常なら顔が合わない。鶴竜は
白鵬、日馬富士の両横綱戦は今度は苦戦する気がする。
悪ければ1ケタ勝利、よくて11勝か。通信簿の結果は
五月にいやおうなしに出る。
<写真は三月場所の鶴竜の優勝パレード>