大相撲

検証 技量審査場所7

2014年7月22日

白鵬が13勝2敗で朝青龍と並ぶ7連覇を達成したが、
最近の優勝では珍しくレベルダウンした優勝だった。
負けたからいうのではなく、なんか魂ここにあらずの
負け方だった。やはり表彰がなく、モチベーションが
あがらなく、気がぬけたのだろうか。12日目までは万全
だっただけに残念だった。今後の大相撲に与える影響を
考えるとマイナスにしかならない。優勝争いらしさが
ないなかではなおさらである。

優勝パレードは情報が錯乱した。パレードなしという
情報が早くから流れていた。しかし、厳密には写真撮影
用のオープンカー乗り込みはあるということだった。その
せいかいつもは人だかりができるオープンカー周辺も
三賞表彰後時点では観客はさほど集まっていない状態
だった。

八百長問題を受け、技量審査場所という興行色を排除した
場所だったが、八百長防止策はまだまだ不十分である。
例えば携帯電話を国技館通用門で一時預かりしたが、
ミソをつけた携帯電話を再び使う力士がいるだろうか。
それも、場所にはいってから一時預かりする事にどれ
ほどの意味があるのだろうか。土俵近くで見る監察委員も
設置されたが、見るだけでわかるものだろうか。

根本的解決は教育と処罰にあると思う。相撲教習所や
部屋で教育することが大切である。八百長嫌いの玉錦の
ようにりっぱな手本がいるのだから。同時に八百長を
やった力士は永久追放することである。相撲ファンの
印象としては処罰された力士、新米親方だけとは考え
にくい。親方、上位力士が皆無とは思えない。八百長は
大相撲の伝統文化として脈々と伝わってきた。今に始まっ
たことではない。

モンゴルでは八百長発覚をきっかけにかつて7局あった
相撲中継が1局になったという。以前の人気はなく、モン
ゴル人は大相撲が八百長とわかって本当にがっかりしたと
いう。喉もと過ぎれば熱さを忘れる。八百長は片八百長も
含めて歴史的教訓として明文化していただきたい。
110522千秋楽幕内・表彰 7
 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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