大相撲

白鵬が狙えるもう一つの記録

2014年9月10日

白鵬が30回目の優勝を達成し、九月場所は千代の富士に
並ぶ31回目が期待されている。白鵬が大鵬の最高優勝
回数を抜くのは時間の問題である。連勝は1敗すれば
終わりだが、優勝回数は積み重ねである。

実はもう一つ白鵬が狙える大記録がある。魁皇がもつ
幕内通算勝利879勝、通算勝利1047勝である。現在白鵬は
幕内勝利758勝、通算勝利852勝である。差は幕内勝利が
121勝、通算勝利数が195勝である。2つとも記録更新を
狙えるところまで迫っている。この種の記録は魁皇以前は
千代の富士が記録保持者だった。白鵬の記録更新の可能性
を裏付ける意味で魁皇、千代の富士と比較してみる。

    幕内勝利数 所要場所数   通算勝利数 所要場所数
魁皇     879勝   107場所   1047勝     139場所
千代の富士807勝    81場所     1045勝   124場所
白鵬     758勝    61場所    852勝   79場所
100718八日目幕内後半 729
<魁皇最後の勝利 2011年七月場所8日目 対旭天鵬戦>

現在、白鵬は幕内61場所で、序ノ口以来79場所を務めた。
それでは同じ場所数のとき魁皇・千代の富士はどうだっ
たか。魁皇の幕内61場所目は大関19場所目ですでに優勝
4回を達成していた。幕内勝利は513勝をあげたいた。
千代の富士の幕内61場所目は引退まで約3年で優勝を
22回達成していた。千代の富士は新入幕から再入幕まで
12場所を要している。この間幕下に陥落したこともあった。
千代の富士は幕内通算勝利619勝をあげている。白鵬は
魁皇に200勝以上、千代の富士に139勝の差をつけている。

同様に通算79場所目の通算勝利数を見てみよう。魁皇は
大関5場所目で6場所連続2ケタ勝利のあとの場所である。
魁皇は572勝をあげている。千代の富士は横綱14場所目で
優勝は8回達成している。通算勝利は575勝である。白鵬の
862勝がいかに驚異的な数字であるかがわかる。

   入幕61場所目 優勝  通算79場所目 優勝
魁皇     513勝   4回    572勝       2回
千代の富士619勝  22回      575勝      8回
白鵬     758勝  30回      852勝      30回        
140727千秋楽幕内 1292
<白星を積み重ねていく白鵬 七月場所千秋楽日馬富士戦>
 
白鵬は横綱に昇進以降1場所13.4勝のペースで勝ち進ん
できた。このペースいくと、幕内通算勝利は10場所後に
記録を更新することになる。さらに、通算勝利数は15場所
後に新記録を達成することになる。今後どこまで勝利数を
上乗せしていくか予想がつかない。白鵬はここでも前人
未踏の道を突き進もうとしている。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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