大相撲

立ち合いの変化に対する古人の教え

2014年6月20日

立ち合いの変化はやるほうよりもくう方が悪いと5月31日
の「かくありたい立ち合い」で書いてきた。白鵬・朝青龍
も変化されたことはある。さすがに両力士は体勢を崩すこと
なく残して反撃して勝利してきた。立ち合いの変化は効果が
なかったことになる。特に成長一途の若い力士は小手先の
勝利に走ってほしくない。

NHKの解説者だった玉の海梅吉氏は「わたしらのころ
(年2場所)はもったいなくて変化はできませんでしたね。
稽古で培ってきたものを発揮することなく、いちかばちか
の勝負はかけられませんでした」と語っている。

双葉山は前頭のころ横綱・大関に対してまともにあたって
負け続けた。けれんや作戦相撲はけして取らなかった。
相手との力の差を肌で感じていた。後援者が一度は横綱・
大関に勝ってほしくて奇襲を進めたが、「前より通用する
ようになりました」と言って常に真っ向勝負をした。
そして1度勝ち出したらもう負けなかった。

古人の教えは現代に十分通用するのでは。
<写真は玉ノ海(現役は「ノ」の字)のブロマイド>
玉ノ海

 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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