大相撲

五月場所新番付から

2014年4月26日

24日に五月場所の番付が発表された。鶴竜の横綱昇進で
2001(平成13)年以来3横綱になった。一見華やかだが、
3横綱がそろって好成績をあげるのは容易ではない。

15日制が定着した1949(昭和24)年以降3横綱時代は106
場所ある。番付上は4横綱でも場所前に引退発表した
場合は3横綱とした。106場所中3横綱が皆勤したのは
39場所、わずか37%しかない。誰かが休場するケースが
多いのである。千代の富士が千秋楽だけ休場した1989
(平成元)年三月場所は皆勤場所には含めていない。

3横綱が横綱の責任と使命を果たす12勝以上をそろって
あげたのはわずか6場所しかない。大鵬・柏戸・佐田の山、
大鵬・北の富士・玉の海、輪島・北の湖・二代目若乃花が
それぞれ2度達成しているだけである。華やかさよりも
シビアな面のほうが大きいのが3横綱なのである。

遠藤がぎりぎりながら、横綱・大関と対戦する地位に
留まった。遠藤の上位戦第2ラウンドを見ることができる。
前回と同じ負け方だけは見たくない。負けてもいいから
工夫と地力アップした相撲内容を期待する。

三月場所は引退した琴欧洲を含め、十両陥落候補は、里山・
鏡桜・天鎧鵬・富士東・佐田の富士・東龍と7人を数える
が、十両からの入幕候補は豊真将・時天空・旭秀鵬と3人
しかいない。無理して十両の勝ち越し力士を入幕させ、
帳尻をあわせた。もっとも、番付発表前に発売している
専門誌でこうなることは読めてはいたが。こうした編成が
本当にいいことなのか、疑問は残る。

十両では逸ノ城が上がってきたが、どこまでやるか注目
したい。十両は28人いるが、そのうち元幕内は20人で71%
を占めている。新しい力が極端に少なく、フレッシュさに
欠けるきらいがある。 

幕下で十両を狙える期待の星は西2枚目の石浦である。
三月場所7勝して優勝した栃ノ心が西6枚目に戻して
きた。

五月場所は近い。
140323千秋楽表彰 006新番付

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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