大相撲

■名3日目 大砂嵐のかちあげに疑問

2014年7月15日

大砂嵐にとって大関初挑戦となる稀勢の里戦だが、大関の
圧力になすすべなく、敗退した。その際気になったのが
大砂嵐の立ち合いからのかちあげである。そもそもかち
あげは相手の上体をおこしておいて攻め込んでこそ効果が
ある。大砂嵐のかちあげは今に始まったことではないが
ほとんど効果をあげていない。

140715三日目幕内 927

立ち合いはほかに張り差し、額であたる、右(左)肩で
あたる、突っ張る、押していく、あたって突き落とし、
前褌を取りにいく、けたぐり、とったり、変化などが
ある。平成になって八艘とびまで出現した。立ち合いは
必ずしも100%うまくいくものでない。張り差しは脇が
あく弱点がある。失敗すれば惨めな結末になるものも
ある。横綱北の富士は立ち合いからいきなりかいなひねり
にいって腰から落ちたことがあった。

かちあげは効果がないと相手の攻撃を受けやすい。みた
ところ大砂嵐のかちあげは稀勢の里の胸にはいっていない。
これでは相手の上体を起こせない。横綱・大関相手なら
思い切って何をやってもいいのだが、今のかちあげは
未完成すぎる。相撲は立ち合いが勝負のカギをにぎる。
大砂嵐は未完の大器だが、猛稽古で少しでも完成へ近づけ
てほしい。新しい追走者照ノ富士、逸ノ城はすぐ近くに
まで迫ってきている。
140715三日目幕内 928

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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